晴耕雨ログ

晴れの国の片田舎で暮らす自然派おばさん
畑仕事に生甲斐感じながらゆるゆる歩む農婆の人生

立つ鳥…

2016-01-15 20:39:04 | Weblog
人の持つ物差しは同じ尺度ではないのですね。
困難や厳しさばかりの農業のようだけど、そんな作業が喜びや楽しさでもあり農婆にとっては心の楽園でした。

 もう10数年前、近所で高齢となりブドウの栽培も出来ない、かといって放棄し朽ちていくのも・・・と言うことで頼まれて夫と二人で3棟の温室の栽培管理をさせていただいていました。
 建物の老朽化と我々の老化もあり栽培は3年ほど前に止めてしまいましたが、何とか菜園で活かせればと農婆はココで頑張ってきました。
 トマト、エンドウ、きゅうり、豆類、花・・・試行錯誤でとても楽しい歳月でした。
まだ、驚きの温室栽培のラッキョウ・ニンニクが部屋の隅に残っています。

 この楽園、申年をもって去る。引退しょうと決意しました。
昔、百恵さんが白いマイクを置き静かにステージを去ったように(比較にならないね)精一杯きれいに整えて静かに終えようと考えています。
 
 もう1棟の園には、大根、カブ、遅蒔きのほうれん草、エンドウなどが・・・
そうそう、霜に弱い花の苗もここで春を待っています。
どちらの部屋ももう少しのお付き合いとなりました。片付けに忙しい昨今です。

 老いていく爺婆は今以上に助け合う前向きな努力が必要かと…そんな事で道楽のような菜園を卒業して普通のおばさんになります。
 コツコツと土と向き合ながら過去を振り返り、未来を夢見る時間がすきでした。
   
この頃ちょっとだけセンチになっている渡り鳥の農婆です。立つ鳥跡を濁さず…。
  < 去ることも 前向きなりて 老いの農 >