黒沢永紀オフィシャルブログ(旧・廃墟徒然草)

産業遺産と建築、廃墟、時空旅行、都市のほころびや不思議な景観、ノスタルジックな街角など、歴史的“感考”地を読み解く

普賢岳・大野木場小学校

2009-05-07 03:57:40 | 廃墟その他
前回からアップしている、
雲仙普賢岳の火砕流被害にあい、その後保存されている、
大野木場小学校跡。
この小学校に関してウェブ上の画像をいくつか検索しましたが、
内部の様子がアップされているものがなかったので、
ちょっと内部を。



廊下はおそらく火砕流の熱で床面が解け、
基礎だけが残ったのでしょうか。
被災跡と思うからか、基礎が墓標の様にも見えます。
ただし、被災時の避難はスムーズに進み、
幸い小学校からの犠牲者はいなかったそうです。



1階の教室は相当ダメージを受けたのでしょうか。
部屋に残る鉄製の勉強机はぐにゃりと湾曲しています。





さらにほかの教室をのぞくと、
壁は剥落し、相当荒れた状態ですね。





廊下に倒れるロッカーも、
画像の様に相当歪んでいます。





階段部分は比較的守られていたのか、
壁面の塗装がまだはっきりと残っています。
剥落の具合から言っても、これは後におちたものでしょうか。





しかし廊下の窓などは、相当ひびが入っています。
発生時の写真を見ると、
小学校の何倍もの高さの噴煙とともに、
火砕流が校舎を襲ってきています。
時速は100kmにもなるそうです。
これは相当怖かったんじゃないでしょうか。

火山の噴火などは全く経験したことがないんで、
こうして被災地を廃墟として残してくれると、
いざというときの心構えみたいなものを知ることができますね。



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