「ピカソを超えた男」はどんなものかと出かけてみた。
インディアンレッドの地の壁画~大きい!そして200億円の評価額。人にも動物にも、顔の一つ一つにも見える。
平面に置いて製作する過程は書道のような感覚がある。横長の作品は「書」に見える。版画のように見える作品は棟方志功を思わせる。
絵の具を撒き散らす描き方を見て、舘 勝生を思い出した。トリエンナーレの研修で発表した作品だ。所蔵作品展にて再会をした。舘もポロックの影響を受けているんだろう。
作品を見終えて感情がグワーときています!タバコをくわえながら絵の具を撒き散らす「ピカソを越えた男」の作品を改めて感じている。もう一度じっくり見てもいい。
帰り際に県芸のrinaさんに会う。「今からポロック見てきます」
清華書道展~菱田君泉先生 『無蓋蔵』
大正百年記念、大正ロマン、昭和モダン展。この文字の書体がいいな。ポスターの写真を撮ろうとしていたら美術館の方からいただきました。
竹久夢二の心に触れる。タマキ、彦乃、お葉、お島と絶えずそばに女性がいた。宵待草はお島さんへの追憶の誌とあった。49年と11ヶ月の生涯。長男の名前が虹之助とは夢いっぱいの名前だ。次男は不二彦、三男は草一。
宵待草の恋 さみせんぐさ(夢二の別名)
遣る瀬ない 釣鐘草の夕の歌が あれあれ風に吹かれて来る
待てど暮らせど来ぬ人を 宵待草の心もとなき
想うまいとは思へども 我としもなきため涙 今宵は月も出ぬさうな
AGENDA(議事録)と金字印刷された赤皮表紙のノートはメモ魔といわれた夢二の大切なもの。
『婦人グラフ』は"The Ladies graphic"と英字が書かれており、さしずめMEN'S CLUBのようだしこれをお手本にしたのかと思う。
高畠華宵、蕗谷虹児、中原淳一、鏑木清方、橘 小夢(さゆめ)小夢のサインがハートの中に小の字が入るお洒落なデザインだ。丁寧な筆使い、お洒落な時代を作った人たちだ。
帰りに豊田美術館へ。今日は風もなく暖か、水面も穏やか静かである。
ガラスのモニュメントで遊んでみた。空の色がきれいだ。
美術館入り口の黄葉、紅葉、緑葉。