上海を終えて、毎月私が書いているシドニー日本人向け情報誌(月刊)への水泳コラムの原稿には、今回、私個人的な注目選手を中心に書いてみました。
一人は、James Magnussen選手。そして、もう一人は昔Blogでも取り上げた、Missy ”Melissa” Franklin選手です。
布地水着での世界記録が18個も出た今回の世界選手権!その中でもレベルの高い記録はたくさん!でも、この二人の若さそして記録を考慮した上で、来年のロンドンを照準に、純世界記録を充分に出せそうな勢いと、当然、期待のかかる本番での金メダルを想定した気持ちをこめて書きました。
特に、Jamesは昔合宿で我、Carlileと一緒に練習したことがある選手。シドニーからということもあり、よけいに応援したくなる選手なんです。
大会2週間前に、肺炎にかかっていたにもかかわらず・・・そのことをマイナスにせず、強い精神力でしっかりと本番にあわせてきたところが、スター性を感じさせます。ナショナルヘッドコーチも、ソープやハケットそしてパーキンスのようなスター性を感じさせると言っております。プレッシャーが大好き!スポットライトを当てられれば期待以上の力を発揮する!そこに彼の真の強さを感じます!
Franklin選手(16歳)は、とにかく久しぶりに出てきたUSAのスター!確実に来年のロンドンではメダルを量産してくるはず!200FS、200BKは恐ろしい記録で泳いでおります。まるで、女フェルプス!フェルプスが15歳で世界の脚光を浴びたその姿がとても彼女にダブって見えます。今回3つの金と1つずつ銀と銅を獲得。それが来年どう変わるのか?
それと、200Bkで0.19秒までに迫った世界記録をいつ彼女は塗り替えるのか?185cmを超える身長はUSAの過去の女子のスターにはあまりいなかった逸材です!まだまだ高校生の彼女、車も運転できない彼女。しかし、住んでいる場所が、すでに、高地コロラドですので、そこで養われる強さの源は誰もが疑うものではありません。
カナダ国籍を持っているとか?でも、USAは彼女を外には出させませんよね~ははは
とにかく、その泳ぎに一目ぼれした選手です。
その他の選手も本当にすごかったー!
(彼もシドニーから出てきた”努力型”のスターです。Kennith To選手。今回世界選手権で見事決勝を経験!それにベストを更新しております。来年の爆発に期待です!)
USAはやっぱりすごかった・・・
(文句なしの、今回のベストスイマーですね。26歳にして遂にフェルプスを抜いた!って感じでしょうか?でも、本番ではきっとフェルプスも盛り返してくるはず!来年ロンドンでの対決が今からまた楽しみです!)
(圧倒的な強さとはこのことでしょうね。背筋の強さ、キックの強さ、効率のいいリカバリー。まだまだ伸びる要素がありそうです。おなじTEAM内のJessicaと切磋琢磨して来年は更にレベルを上げてきそうです。もちろん、世界記録も狙えます。)
(来年自国五輪となる、GBの強さも目立ちました。各種目にいい選手が散らばっております。Halsallはメダルに届きませんでしたが、スターのいない女子自由形短距離、この混戦を抜け出すのは来年ホームで泳ぐ彼女なのか?期待してしまいます。)
(ホームの中国はすごい!間違いなくアジアナンバー1の力を見せ付けました。隠し玉もたくさんいました。200IMの15歳の選手にはビビりましたが、200Flyのこの二人には、あっぱれでした。)
”金メダルでロンドン代表入り”ってのが、逆に私はプレッシャーになったのでは?と少し思ってしまう、今回の日本の結果でした。100mの泳ぎから一気に良くしてきた、200mのKINGの泳ぎには本当に感動しました。アテネで2位になった、あの若いギルタがついにKINGを超えましたね。でも、この人は、オリンピックには確実に100%の仕上げてくることでしょうね。入江選手、松田選手、堀端選手など、今回の”銀”の位置を来年もう一ランク上げれれば、すばらしい結果が見えてきますね!12年に向けて考えると、私は今回の6個の銀は今、最高の位置にいるんじゃないかなと思います!変なプレッシャーを背負わず、追いかける立場で臨める、今回の悔しさをぶつけられる、充分すぎるほどの舞台。その本番のロンドンで、JAPANはきっとやってくれることでしょう!
これからしばらくは、録画した映像で楽しませてもらいますよー