心のメガネそのものは決して悪いものではない。
どのような心のメガネでモノを見ようとも、その人の自由であり、
基本的に「正しい」も「間違っている」もなく、「いい」も「悪い」もない。
ただし、時と場合によっては、適切とはいえない心のメガネも存在する。
それは、その心のメガネをかけていると、あなた自身も、そして、周りの人も苦しめてしまうような場合だ。
例えば、ある人が「自分は職場で一番の経験者なのに、周囲があまり自分の意見を尊重してくれない」
と不満に思っていたとする。
そう思うのは、その人が「経験がある人を周りは立てるべきだ」という心のメガネで現実を見ているからだ。
その心のメガネで物事を見続けることで、
ちょっと意見が通らなかっただけでカチン、
経験の浅い人がエレベーターに乗っただけでムカッ、
と常に怒りに苛まれてしまう。
さらに、その怒りを周りにぶつけていれば、周囲の人との衝突も絶えない。
こうなると、この人の心のメガネは有害だ。
心のメガネの歪みを直していかないと、本人も周りの人も不幸になる。
「怒り」のマネジメント術 安藤俊介 著
許せないとき、理解できないとき、怒ってしまうとき、非難してしまうとき、収まりつかないときは・・・
相手を変えようとせず、
自分を変えようともせず、
視点を変えるといいみたいです。
一つ新しい事を気付かせて貰えたな~とか、成長させて貰えたな~と思うと、どんな事に対しても怒りは消えてしまいますね。
苦境や困難にあった時もこれも成長する機会だというレンズを通せばこれほど有り難い事もないですね。
「腹が立ったら十数えよ。それでもおさまらないなら百数えよ」 ジェファーソン(第3代米国大統領)
「不幸はナイフのようなものだ。ナイフの刃をつかむと手を切るが、とってをつかめば役に立つ。」 メルヴィル