前回からの続きとして、ここから具体的な対策を考えていきたい。具体的な対策を考えるためには、①~③の逆から考えた方が整理が付きやすいので、逆から始めたい。先ずは前回記載した問題点を再掲し、それらの対策を考えたい。
③経済界からの要望に対する政策の主要な問題点は以下の3点だが、これらについての対策を考えたい。
・外国人の労働者の雇用制限を緩くした(技能実習と云う制度を悪用)。
・語学留学生を増やし、アルバイトとして安易に活用する事に歯止めを行わなかった。
・非正規雇用の対象職種を増やした。
③の対策:
・技能実習の制度の見直し → 対象業種の制限や実習期間の短縮、家族同伴の禁止、等。
・語学留学性のアルバイト禁止 → 大学や専門学校生に関してはアルバイトは制限を強めた上で実施可。
・非正規労働者の待遇改善 → 正社員より給料を高くする。
②企業側での主要な問題点は以下の4点であるが、これらについても対策を考えたい。
・良い製品を高く売る事をしてこなかった(安く売る事が”是”と考えている)。
・コストを抑制するために、安価な労働力の供給を必要とし、外国人の労働者を求めた。
・安価な労働力の確保ができる様になったために、正社員の給料も上げなかった。
・コストを抑制するために、仕入価格を中国企業と比較し、国内調達品の価格を抑制してきた。
②の対策:
・良いモノを高く売っても良いという事の啓蒙活動を実施 → ドイツ車が高くても売れる事を考える。
・良いモノを高く売る事で、正社員及び非正規労働者の待遇を改善 → 給料を継続的に上昇させる。給料を十分に上げても労働者が集まらない場合にのみ、外国人労働者を求める。
・良いモノを高く売る事と平行して、機能や場合によっては品質を少し落として、安価なモノを作れる製品・商品の開発 → 安価な商品が必要とする人や、品質レベルが高くなくてもOKな市場がある事を知る。
・一番大事な事として、仕入れ品の値上げを受け入れる事 → トヨタを例に取ると、トヨタの一次下請け及び二次下請け辺りまでは賃金の値上げに対応できるだろうが、それ以下の下請けの賃上げは引き続き厳しい。それらの下請けも含めた業界全体の賃上げが出来る様に、業界の頂点にある企業は、仕入価格の値上げを受け入れる必要がある。
①以下の4点の主な日本人の特徴に対する対応策は大変難しい。何故なら、これらは長所でもあり、この長所を無くすような事をしてはいけないし、この日本人の特徴、または文化とも云える事は、世界に広めるべきであろう。しかし、何事に置いても過ぎたるは猶及ばざるが如しであり、行き過ぎた感がある。先ずはその”行き過ぎ、やり過ぎ”の是正が対応策となる。
・コスト意識が高く、値下げをするための努力は世界のトップクラスである。
・節約意識が高く、これも世界のトップクラスである。
・仕事をする事が好きであり、多少賃金が安くっても、喜んで仕事をする事を望む。
・利益を得る事よりも、消費者に喜んでもらう事に幸せを感じる人が多い。
①の対策:
・過ぎたるは及ばざるが如しを頭の中に置き、人件費を抑制してまでのコスト削減は良くない事を理解する/してもらう。
・日本人の節約意識は良い事だが、時にはバランスの悪い事を行っている。その典型が食料の廃棄にある。自宅内での節約はかなり徹底的に行われているが、食料の生産から消費者に届く間で、見た目レベルでの品質で、廃棄されるモノが多い。
・蓄えが十分あり、能力を持っている高齢者が低賃金で働く事で、若者の仕事を奪っている事を理解する。年齢は関係なく、能力・職務に見合った賃金を受取る(払う)事。
・適正価格より低い価格で販売する事は、同業者に迷惑を掛けている事を理解する事。
③経済界からの要望に対する政策の主要な問題点は以下の3点だが、これらについての対策を考えたい。
・外国人の労働者の雇用制限を緩くした(技能実習と云う制度を悪用)。
・語学留学生を増やし、アルバイトとして安易に活用する事に歯止めを行わなかった。
・非正規雇用の対象職種を増やした。
③の対策:
・技能実習の制度の見直し → 対象業種の制限や実習期間の短縮、家族同伴の禁止、等。
・語学留学性のアルバイト禁止 → 大学や専門学校生に関してはアルバイトは制限を強めた上で実施可。
・非正規労働者の待遇改善 → 正社員より給料を高くする。
②企業側での主要な問題点は以下の4点であるが、これらについても対策を考えたい。
・良い製品を高く売る事をしてこなかった(安く売る事が”是”と考えている)。
・コストを抑制するために、安価な労働力の供給を必要とし、外国人の労働者を求めた。
・安価な労働力の確保ができる様になったために、正社員の給料も上げなかった。
・コストを抑制するために、仕入価格を中国企業と比較し、国内調達品の価格を抑制してきた。
②の対策:
・良いモノを高く売っても良いという事の啓蒙活動を実施 → ドイツ車が高くても売れる事を考える。
・良いモノを高く売る事で、正社員及び非正規労働者の待遇を改善 → 給料を継続的に上昇させる。給料を十分に上げても労働者が集まらない場合にのみ、外国人労働者を求める。
・良いモノを高く売る事と平行して、機能や場合によっては品質を少し落として、安価なモノを作れる製品・商品の開発 → 安価な商品が必要とする人や、品質レベルが高くなくてもOKな市場がある事を知る。
・一番大事な事として、仕入れ品の値上げを受け入れる事 → トヨタを例に取ると、トヨタの一次下請け及び二次下請け辺りまでは賃金の値上げに対応できるだろうが、それ以下の下請けの賃上げは引き続き厳しい。それらの下請けも含めた業界全体の賃上げが出来る様に、業界の頂点にある企業は、仕入価格の値上げを受け入れる必要がある。
①以下の4点の主な日本人の特徴に対する対応策は大変難しい。何故なら、これらは長所でもあり、この長所を無くすような事をしてはいけないし、この日本人の特徴、または文化とも云える事は、世界に広めるべきであろう。しかし、何事に置いても過ぎたるは猶及ばざるが如しであり、行き過ぎた感がある。先ずはその”行き過ぎ、やり過ぎ”の是正が対応策となる。
・コスト意識が高く、値下げをするための努力は世界のトップクラスである。
・節約意識が高く、これも世界のトップクラスである。
・仕事をする事が好きであり、多少賃金が安くっても、喜んで仕事をする事を望む。
・利益を得る事よりも、消費者に喜んでもらう事に幸せを感じる人が多い。
①の対策:
・過ぎたるは及ばざるが如しを頭の中に置き、人件費を抑制してまでのコスト削減は良くない事を理解する/してもらう。
・日本人の節約意識は良い事だが、時にはバランスの悪い事を行っている。その典型が食料の廃棄にある。自宅内での節約はかなり徹底的に行われているが、食料の生産から消費者に届く間で、見た目レベルでの品質で、廃棄されるモノが多い。
・蓄えが十分あり、能力を持っている高齢者が低賃金で働く事で、若者の仕事を奪っている事を理解する。年齢は関係なく、能力・職務に見合った賃金を受取る(払う)事。
・適正価格より低い価格で販売する事は、同業者に迷惑を掛けている事を理解する事。