業務&ITコンサルタントのひとり言

コンサルティング活動を通じて感じることを勝手気ままに記載

壊れたニッポンを治す為の処方箋#3:『カスハラ』の問題点の本質

2024年05月26日 10時12分14秒 | 社会全般
最近、TV等でカスハラの話しが良く出てきている。この様な状況になった原因は2つある。 
1.数年前に、”お客様は神様”的な、接客の作法がもてはやされた事
2.毅然とした態度を取れない人が多い事

1.数年前に、”お客様は神様”的な、接客の作法がもてはやされた事:
もう10年以上経つだろうか?一時期、接客マナーの講座がもてはやされ、TVや雑誌を賑わせていた。そこでは、お客様は神様的な扱いをし、コンビニでも店員が手を前に組みながら、お辞儀をする様になった。ハッキリ言って、これはやりすぎであり、個人的には気持ち悪いと感じている。基本的には、店員も客も同じ人間であり、対等である。
接客で大事な事は、お辞儀をする事でもなく、顧客を丁寧に扱う事でもない。接客の本質は気配りであり、おもてなしである。コンビニでは挨拶を行うダケで十分であり、手を前に組んでお辞儀をする事ではない。本質をはき違えた接客マナーによって、日本人の殆どは客として増長してしまった。この様な悪い習慣を植付けてしまった、当時の接客マナー講師には反省を促したい。

2.毅然とした態度を取れない人が多い事:
毅然とした態度が取れない事が、ハラスメントを行う人を助長させていると云う事を、知る必要がある。理不尽なクレームは全く通用しない事をしらしめる事で、クレームは減る。これは言うは易く行うは難しであるのだが、その理由は、人間として大人であり、自立している人でないと出来ない為である。そしてもう一つ大事な事として、企業が従業員を支援する姿勢を示す必要がある。これがないと、従業員もり理不尽なクレームに対して毅然とした態度は取れない。

随分前だが、国際線の飛行機のビジネスクラスの中で、乗客がシツコイクレームを言っていた時、乗務員のリーダ的な人と思われる女性が来て、その客に「ご名刺頂けますか?」と言った途端、その客はクレームを止めた。これが毅然とした態度である。
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壊れたニッポンを治す為の処方箋#3:『詐欺広告による被害の拡大』の問題の本質

2024年05月25日 16時21分34秒 | 社会全般
著名人を悪用した、詐欺広告による被害の拡大しているとの報道が最近目立っている。オレオレ詐欺と違ってこの詐欺は、主に投資詐欺との事であるが、これは騙される方が社会人としての幼稚さを露呈していおり、二つの側面で問題点を深堀したい。

先ず一つ目は、殆どの日本人は、「うまい話には裏がある」と教わっているハズである。しかし、騙される人が後を絶たない。それで儲け話に騙される人は、騙す人よりも騙される方も悪いと言いたい。

社会人として世の中の仕組みを学べば、利益を出す事がどれ程大変で、簡単な事では無い事は分かっているハズである。うまい話など有るハズがない事は、社会人として知っておくべき常識であろう。この常識を持っていれば、騙される事はあり得ないと言いたい。

二つ目は、何故有名人が宣伝している事に影響されるのだろうか?有名人が何か宣伝めいた事をすると云う事は、TVのコマーシャルと同じである。お金をもらって宣伝しているのであって、本当に良い商品やサービスを宣伝している分けではない事も、一般常識であろう。

しかし残念ながら、日本では有名人によるコマーシャルはかなり効果が有る為、大金を払って有名人にコマーシャルに出てもらうケースが大変多い。因みに、アメリカでは有名人による商品のコマーシャルは殆ど見た事がない。それは、アメリカ人が社会常識を持っているからであろうし、自分の商品の良し悪しを判断できる人の割合が多いからであろう。残念ながら、我々日本人は、まだまだ自立していない事が、この様な詐欺被害に会う人が多いのだろう。

今回はTVコマーシャルの様に、依頼を受けての宣伝ではなく、勝手に使われたケースであるが、他人に影響されやすい日本人の欠点を突いた、詐欺であり、この欠点を治す事しか対処方法がないだろう。
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能登復興に向けた私案(12回目):   6.地域が今後目指す方向

2024年05月19日 10時21分17秒 | 社会全般
(D)魅力ある地域作り
過疎化地域でも、人口を増やしている自治体が少なからず存在している。それらの殆どは、都会では味わえない自然に囲まれた環境と、子育てへの手厚い支援である。高知のとある自治体では、特色ある幼児教育を施す幼稚園(保育園?)を営んでいるとの事で、転入者が増えたとの報道もあったが、この様な取り組みを行っている自治体は多くある。但し、この様な取り組みは、近隣の市町村からの転入を誘引する程度では良く無く、遠方から期待と思える様な、または子供を2人以上育てたいと思える様な取り組みを考える必要がある。

能登のこの地域も子育て世代を意識した方策を考えた方が良いだろう。しかし何も特別な事をする必要はないかも知れないが、子育て世代に取って、住みやすい環境作りが重要である。しかし闇雲に、医療費の減額や教育費用の手当を出したりする事はあまり良くない。大事な事は、自立と自尊心を育む教育を行う事である。”三つ子の魂百まで”とも云われている様に、幼児期の教育は大変大事であり、しっかりと自立と自尊心を育める教育環境を提供する事が大事である。

もう一つは引退後の定住地として、魅力的な場所の提供も良いだろう。能登は温暖な気候ではないが、同じ能登でも外浦より内浦の方が若干優しい。そして先に述べた農業や釣りと連携する事で、豊な老後を遅れるであろう。

また、幼児教育に引退した人達に関与して貰う事も検討に値するだろう。金沢では、リタイアした人達の住居と幼児教育を一体化した取り組み(多世代共生タウン)がある。これを参考とした取り組みも検討するのはどうだろうか。

以上ここまで、12回に渡って能登復興に向けた自分なりの考えを整理してみた。出来るだけ短い文章で表現する事を心掛けた為、言葉足らずの面もあるだろうが、大枠は理解し、共感できる人が少しでも居れば幸いである。

今後は近いうちに能登に赴き、この考えの妥当性を自分なりに再確認してみたい。
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能登復興に向けた私案(11回目):   6.地域が今後目指す方向

2024年05月18日 14時39分12秒 | 社会全般
(C)新しい住居について
この地域は重たい瓦屋根の古い家が大変多い。その重さの所為もあって、今回の地震に耐え切れず、崩壊した家も多い。これからも定住する人達にとっては、これらを家を新しくする必要があるのだが、問題はその大きさをどうするかであろう。この地域を含めた北陸の人達は、盆暮れ正月は家族が揃う事が多い。大人数で食事が出来る広さが必要な事は当然として、泊る事が出来る部屋数が必要である。しかし、この様な大きな住宅を建てる為に国や地方自治体が支援出来る金額は限定的であり、資金が有る人しか大きな家屋を建てるのはムリであろう。

その他の人達向けには、公営住宅を建設し、提供すべきであろう。この公営住宅は既存の住民向けである事は言うまでもないが、将来は新しくこの地域に来たいと考える人達向けの住宅にも活用できる様にする。そして、コンパクトシティーな新しい街づくりを目指すべきであろう。それで、次にどの様に移住者を受け入れるかの方策を考えて見たい。

元々能登に土地を持っていない人達が農業を行う場合、農地+住宅を借りる事で、対応できるであろう。これと似た様な事業を、ドイツではクラインガルテンと言う名称で広めている。農地と云っても、家庭菜園よりは広く、農作物の品質が良ければ販売できる量を育成できる程度の農地が必要である。これを公共住宅の一つの選択肢として、提供するのはどうだろうか。

例えば、クラインガルテンの要な農地を借りる人は、定年後はそこに定住する事も可能とする。仮に、65歳で退職したとすると、少なくとも10~15年程度は農作業を行えるであろう。定年前の終末農業で、農業に関するノウハウはある程度突いたであろうし、売れる品質の農作物を作れるであろう。そこで年間100万円程度の収入を得られれば、年金と合わせてそこそこの生活が出来るのではないだろうか?または農業組織の正式な一員となって、活動するのも良いだろう。
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能登復興に向けた私案(10回目):   6.地域が今後目指す方向

2024年05月17日 12時43分01秒 | 社会全般
猫の額の土地で個人で農業をする場合、殆どの農家は兼業農家として行わないと、生計を立てる事は難しいだろう。しかし兼業農家と云っても現地には産業は乏しい。その一つの解決策は、6次産業を育てる事であろう。そして二つ目は、平日は金沢辺りで仕事をして、週末に能登に帰ってきて農業を行うといった、二拠点生活で対応する方法もある。

農業は1次産業と云われており、一般的には収益を上げ難い産業の部類に入っている。それで昨今は6次産業の育成が必要となって来ている。既存の農協を基に、または何等かの新しい農業組織を構築し、6次産業を行う事が必要なのだが、官民一体となって、進める必要があるだろう。その為にも昨日述べた様に、この地域に合った特産品を見出し、それを使った加工食品を製造し、販売する事で利益を上げられると同時に、雇用を維持する事も多少は出来るであろう。

次は、金沢辺りとの2重生活での週末農業だ。週末農業と言っても、毎週能登まで移動する事は大変である。作物にもよるが、一般的に農作業は冬場はそれ程忙しくないが、春からは週に1回程度は何等かの作業が必要であり、特に野菜の種蒔や定植時期、果物が成長する時期(人口受粉や摘果等)と収穫時期は大変忙しくなる。そこで毎週来れない人の為に、時々作業を行ってくれる人が居ると、大変助かる。そこで必要なのか、やはり何等かの法人や協同組合的なグループによって、農作業の一部を支援する仕組みの構築である。現地に住んでいる人によって、ちょっとした農作業を有償で依頼できる仕組みがあれば、二重生活で農業を行う人にとって助かるであろう。
 
自分の農地で作業を行い、支援を依頼する形ではなく、何等かのグループ、または法人は協同組合などに組織化し、その組織に入って農業を行う方法もだるだろう。この場合は営利目的での農業であり、一種の副収入としての農業活動となる。昨今は副収入を認める企業も多くなってきており、そして就勤4日の企業も出始めている。その為、この様な形での農業参加も可能であろう。

この週末農業を行う上で大事な技術として、IoTがある。IoTを上手に使いながら、効率的な農業を行う方法を模索する必要がある。例えば、水撒き程度であれば、IoTを使って遠隔操作する事も可能であろう。小規模農業なので、IOTに多くの投資はできないが、少額の投資で最大限の効果を得られる方法を模索する必要があるが、この地域の自治体が技術面での支援を行う事も、検討すべきであろう。

また観光と農業を掛け合わせた、体験農業が出来るキャンプ施設はどうだろうか?一見森の中のキャンプ場だが、樹木の多くは果物を育て、摘果、収穫、剪定などの支援または体験を行える様な仕組みの構築も面白いかも知れない。
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能登復興に向けた私案(9回目):   6.地域が今後目指す方向

2024年05月16日 12時42分19秒 | 社会全般
(B)農業と畜産(その1)
能登は、農業で生計を立てるには、難しい地域であろう。その理由は、能登には有名な白米千枚田が有る様に、田畑に出来る様な平野や緩やかは山地が殆ど無く、小規模な田畑しかできなく、大規模化が難しいからである。しかし、山地の谷間や丘の上など、猫の額かも知れないが、使われていない土地は沢山有り、これらを有効活用する方法を考える事で、解決策を考える必要がある。

それで、森林の間に点在するこの様な農地を有効活用する為のキーワードを幾つか上げたい。
・特産品の醸成
・週末農業
・グループ化(協同組合化)
・老後の農業

能登には、農産物の特産品は多分無い。それで先ずは、能登の山間地に向いた農作物を見出す事が必要であろう。例えば、柿、栗、梅、リンゴ、梨、ブルーベリー、キウイ、アボカド等の果物、そして椎茸、等々。何かこの土壌と気候に合った農作物を見つけ、ブランド化する事が必要だと感じている。農業で一定の利益を得る為にも、地域に適した農作物を出来るだけ早く見つけ、ブランド化する事が大事である。そして、小規模ながら、利益の出る農業を醸成する上で、1次産業としての農業のみならず、加工や販売も含めた6次産業化を進める必要がある。

畜産業も、有望であろう。能登牛はまだ全国区での知名度は低いが、地域ブランドとして既に確立している。能登は緩やかな山地が多いので、農業よりは畜産場とし適している知れない。ある程度森林を残しながら、牛の畜産業を伸ばす事も一つの選択肢ではないだろうか。

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能登復興に向けた私案(8回目): 6.地域が今後目指す方向 (A)観光(その2)

2024年05月15日 19時00分44秒 | 経済
 二つ目の観光の目玉は、既に石川県全体で幾つかのイベントが開催されているサイクリングであろう。既に内灘からの東側の海岸線沿いにはサイクリングロードが整備されている。そしてサイクリング関連のイベントも開催されている事から、これをもっと推進するのはどうだろうか?但し、課題が一つある。それは、穴水町から珠洲市にかけてのサイクリング用の道の整備が不十分である事だ。国道249号線や、海岸を通る県道34と35号線の道が狭すぎ、自転車で走るには一寸怖い。特に、子供を含めた家族で走るには、全く適さない。交通量が少ない事が幸いではあるが、この様な狭い道を自転車で走る事は、かなり気が引ける。

この問題を解決する方法として、のと鉄道能登線の跡地を活用して、サイクリングロードとして整備するのはどうだろうか?元々鉄道が走っていた為に高低差は少なく、家族でのサイクリングでも楽しめる。但し、この線路跡地はかなり崩壊している様で、これを整備するには相当のお金が掛かると思われるが、既存の国道や県道を整備するよりは安価に出来るであろう。陸橋が撤去されており、これらの鉄橋を作り直す必要があるので、この分のコストは高くなるが、自転車専用道路として整備する事で、自転車の愛好家だけでなく、小学生程度の子供を持つ親にも注目を浴びるであろう。

普段はサイクリングをしないが、能登観光でサイクリングをしたいと云う人向けに、能登空港にて自転車のレンタルを出来る様にするのはどうだろうか?これは若干無謀なアイデアかも知れないが、飛行機を使って現地に入る観光客にとって、利便性が高まる。10万円以上する様な自転車を持っている愛好家は自分の自転車でサイクリングを楽しみたいだろうが、それ程の愛好家でない人は、ギア付きのママチャリでも十分である。

空港で自転車をレンタルし、北上して輪島市を観光してから、国道249号線を北東に向かって曽々木海岸や珠洲市辺りの民宿に宿泊する。曾々木海岸で宿泊する場合、綺麗が夕日を見る事が出来、一方珠洲辺りで宿泊した場合は朝日を見る事ができる。勿論、輪島での宿泊も良いだろう。翌日は、珠洲市からの内浦を南下し、イカキング越しの九十九湾を見ながらランチを取る。サイクリングに疲れたら、穴水辺りで自転車を返却し、送迎バスまたはタクシーで空港に向かうのも良いだろう。その為にも、自転車で安心して走れる道の整備は必須である。

このルートで観光し、珠洲で宿泊する場合、震源に最も近い珠洲ビーチホテルが大きくダメージを受けている事が大変残念である。是非一日も早く、営業を再開できる事を願っている。

それから、穴水町の東側と、能登島の祖母ケ浦町辺りを結ぶ橋を作る事で、能登のこの辺りと能登島を合わせた観光開発が出来る。能登島には観光地が複数あるが、珠洲辺りからの能登島へのアクセスは全く良くない。内浦から能登島に橋を掛ける事でアクセスが各段に良くなり、珠洲辺りの内浦と能登島との相乗効果を期待出来るのではないだろうか。そして、サイクリングコースを能登島の中にも設定する事で、より多くのサイクリストが能登に訪れる事になるであろう。


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能登復興に向けた私案(7回目): 6.地域が今後目指す方向

2024年05月14日 18時43分37秒 | 社会全般
現状、この地域にまとまった人口を養える程の産業を起こす事は難しいであろう。能登のこの地域は山地であり、平野が極端に狭い。そしてモノ作りをしたとしても、市場からは離れており、大規模な工場の誘致をするには条件が悪すぎる為、ほぼムリであろう。であれば、こじんまりとした産業を自前で複数起こして、活性化するしか道はないだろう。

それで復興に向けた私案を、次の項目に分けて可能性を探っていきたい。
(A)観光
(B)農業と畜産
(C)新しい住居について
(D)魅力ある地域作り

(A)観光(その1)
残念ながら、珠洲から南の内浦の地域は、観光する所は余りない。最近、能登町に奇抜なイカのモニュメント(イカキング)を構築し、多少注目を浴びた事で観光客が訪れる様になったが、この様な奇抜な事を、または全く新しい事をしない限り、人が集まり難い地域である。

この地域の魅力のヒントは、このイカキングにある。奇抜なモニュメントを作ると云う事ではなく、海産物が大変豊富な地域であり、またその品質(味)も格別である事がこの地域の一番の魅力である。穴水町はカキの養殖で県内的には有名なのだが、全国的には知られていない。石川県で食べるカキは、広島産でもなく、三陸産でもなく、穴水産である。そして、富山湾を臨むこの地域の海産物は大変美味しく、この穴水のカキと併せ、この地域の海産物を観光の第一の目玉にすべきであろう。この様に説明すると、民宿や旅館での海鮮料理を振る舞う事をイメージするだろうが、これ以外に、釣り場を整備する事で、釣り客を呼び寄せる事が出来るのではないだろうか?

釣り好きな人に、2~3日滞在してもらう。滞在方法はキャンプでも良いし、民宿や旅館でも良い。キャンプ場の場合、魚を捌いて頭や内臓を捨てられる場所が必要となるだろう。この様な設備があると、太公望にとっては大変助かる。また民宿や旅館で宿泊する場合、自分が釣った魚を使った料理を出してくれる所が欲しいと思う人も多いだろう。また自分で自炊できる場所も欲しい人もいるだろう。

また、家族で旅行する人達にも簡単に釣りが出来る場所も必要だろう。小さな子供でも安全に釣りが出来る場所で、場合によっては釣り具も借りられる様な桟橋が有れば、家族連れでも旅行に来れるだろう。偶然にもこれを書いている時に、能登町にある百楽荘の事を知った。この百楽荘は景勝地でもある九十九湾に面した所にあり、旅館の前で釣りが出来る場所の様である。正に家族連れでの旅行での釣り+宿泊で、最高ランクの宿泊施設であろう。この様な施設が複数出来れば、観光地としてブランド化出来るのではないだろうか。

そして忘れてはならない事として、能登には能登牛と云うブランド牛もある。海の幸だけでなく、牛肉も楽しめる。それから、山の幸も良いモノを育てる事で、食を楽しむ地域として、活性化出来るのではないだろうか。
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壊れたニッポンを治す為の処方箋#3:5月9日『トヨタの利益が5兆円超え』の問題点

2024年05月14日 14時44分52秒 | 社会全般
5月9日、「トヨタの利益が5兆円超え」と云う報道があった。これはトヨタとトヨタの株主にとっては良い事だが、トヨタグループ以外で働く国民そして国家にとって、決して良い事ではない。何故ならトヨタはこの五兆円もの利益を調達先からの搾取で得ているからである。

トヨタ及びトヨタグループでは、”乾いたタオルを絞る”と云われる程、厳しいコストダウンを行っている企業である。これを実現する為に、社内の製造方法の改善のみならず、当然調達品のコストダウンも強く要望している。

自社内のコストダウンを実現する為に、トヨタグループでは人件費まで手を付けていないが、トヨタグループ以外の下請けや、製造関連設備の中堅以下の調達先では、人件費に手を付けないと、コストダウン出来ない状況が恒常化している。その為、日本の給料は30年以上上がらない状況が続いたのである。

これはトヨタが強くなった半面、日本全体の国力が弱っていったと云っても過言では無いだろう。

トヨタ及びトヨタグループは、今一度、外注に対するコストダウンの強い要望の”悪い”部分を考え、早急に見直す必要がある。そうしないと、日本の国力と、賃金は2流国家以下に成り下がってしまうだろう。
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能登復興に向けた私案(6回目):   第二部:地域の復興について

2024年05月13日 18時47分17秒 | 社会全般
これから本題の、能登の復興について勝手に考えて行きたい。能登といっても広く、ここでは珠洲市から能登町、そして穴水町辺りの内浦の復興を中心に考えて行きたい。

輪島を除いた理由は、輪島には他の地域よりは観光地としてのブランド価値が高く、今回被災した朝一や、輪島塗などを復興出来れば、ある程度元に戻れると思っているからである。和倉温泉以北の能登半島のでの観光資源は輪島が一人勝ち状態なので、他の地域の価値を上げる事で、輪島に来る人も増えるであろうし、日帰りではなく、宿泊してくれる人も増える可能性がある。実際、和倉温泉以北の能登半島には、宿泊施設が少なく、殆どの能登への観光客は、和倉温泉で宿泊している。逆の言い方では、和倉温泉という一級レベルの宿泊場所がる為、和倉以北に宿泊施設が少ない理由でもあろう。しかしこれでは能登半島、特に珠洲市から内浦にかけた地域の復興は成り立たない。因みに、能登半島の外浦では、能登金剛や巌門といった景勝地があり、アクセスの便が良い事もあって、訪れる人も多いが、経由地としてのみとなっている。

5.現状の把握

能登は全体的に人口の減少が著しい所であるが、特に七尾市より北の地域の人口減少が著しい。次の様に、輪島市や珠洲市の人口減少は著しく、1960年との比較において、三分の一近くまで減少している。しかし、この傾向を止める事は大変難しであろう。残る道は、人口が少なくてもキラリと光る町、または地域の構築である。因みに、七尾市と輪島市は2004年と2006年に合併した為、人口の減り具合は珠洲市より少ない。また能登町も平成17年に合併してい。

七尾市:73,627人 → 49,146人(R5年)
輪島市:57,244人 → 24,442 人(R4年, 19,515輪島地区のみの場合)
珠洲市:35,827人 → 12,947人 (R4年)
能都町:31,277人 (1980) → 17,568人 (2015年)
穴水町:18,179人 → 7,890人

そしてこの人口減少を拍車をかける様に、鉄道が廃線になった。具体的には、珠洲市まで延びていたJR能登線は1964年に全線開通したが、1988年にJRから分離して能登鉄道になり、2004年3月に廃止が決定し、2005年4月に廃止となった。そして輪島線は1925年に運用が開始されていたが、2001年に廃止となった。

鉄道の廃止と人口の減少の関連を詳細に分析してはいないが、鉄道の廃止が人口の減少に拍車をかけたのではないだろうか?
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