青森県の「出前トーク」を利用して、県エネルギー総合対策局エネルギー開発振興課の方に来ていただき、青森県の再生可能エネルギーの可能性について勉強会を行いました。
出前トークタイトルは、「エネルギーポテンシャルを活かした「あおもり型持続可能社会」を目指して」。
青森県の現状値では、再生可能エネルギーの消費割合は2010年でたった4.7%。
これを2030年までに26%にもっていこうというのが県の目標だそうです。
よくよく聞くと、基本的なスタンスとしては、化石燃料を減らして再生可能エネルギーにシフトして、原子力によるエネルギーは今後増やしていくという振興計画でした。
県のエネルギー政策に対する福島第1原発事故の影響はないようです。
原発をなくして、自然エネルギーにシフトする、そこで、原発の代替として考えたときに青森県の自然エネルギーはどれだけのポテンシャルをもっているのか?
知りたいのはそこだったのですが、その回答はえられなかったし、そもそも県にそんな発想はなかったのです。
おどろいたことに、エネルギー総合対策局には、再生可能エネルギー関連業務を行うエネルギー開発振興課と、原子力関連業務を原子力立地対策課、ITER支援室が同居していて、振興計画をみて分かるように、エネルギー開発振興課とその他の原子力関連課はそれぞれの目標で業務を進めていて、特に連携をとってエネルギーのことを総合的に考えている訳ではないのです。
エネルギー全体のことを考えてそのバランスをどうするかなんて観点では動いてないのです。
エネルギー構成を決めるのは国だから、県が原子力を減らして再生可能エネルギーを増やすとかそういうことは言えず、国に従うだけです、という回答でした。
その国がふらふらして頼りないというのに。
本県の風力発電導入量は全国トップだそうです。でも、その9割は東京のメガバンクが融資して県外資本が設置しているそうです。
本県の海洋エネルギーのポテンシャルはかなり高いということですが、漁協の反対で導入ができないそうです。
今、私達にできることは何がありますか? と聞いたら、
自家用太陽光パネルを設置するとか・・・
というアドバイスでした・・・。 そんなことなら、わざわざ聞かなくても思いつくんだけどなあ・・・。
県は県内各地に潜在している再生可能エネルギーのポテンシャルを調査して、マップなどに落とすようなことができないだろうか。
自分の住む地域では、どの再生可能エネルギーが適しているのか、そんなのがひと目で分かればとてもありがたい。
環境条件によりけっこう違うと思う。
これまでのように、電気をでっかく作って遠くまで送るというのから、地域の電気は地域でまかなう、エネルギーも地産地消するのがいいんじゃないか。
青森県の再生可能エネルギーは高いポテンシャルをもっているということだから、それを最大限いかして、放射能や核のごみに悩まされることのない、安全・安心なエネルギーで暮らしていけるようにしたいものです。
みんなで出資して、クリーンな発電所を作って自分達の電気が作れないかなあ。