今夜は新国立オペラ「オルフェオとエウリディーチェ<新制作>」初日でオペラパレス。
これをバロックオペラと呼ぶ必要はないだろう。全編にはマエストロ鈴木優人の素敵なバロックミュージックが流れるのだけど。バレエとコラボした超モダンオペラという方が相応しい。
勅使川原三郎氏の演出でこんなに素晴らしいバレエと融合した舞台となったのだが、他の劇場ではどんな演出でやったのだろう。初めてで他には観てないので想像がつかない。
4人のダンサーが準主役だった。舞台美術とともに映えていた。美しかった。
三宅理恵さんは4月魔笛のパパゲーナと同様によかった。
ヴァルダ・ウィルソンの歌と演技は切々として心に沁みた。それになんといっても美しく映えた。
そして全編歌い通しのローレンス・ザッゾ。すごいカウンターテナーだ。この役をこんなレベルでやれる日本人歌手は想像できない。素晴らしかった。
でもなんと言っても演出に勅使河原氏、マエストロに優人氏を招いこそできた今夜の「オルフェオとエウリディーチェ」でしょう。
こういう素敵なモダンオペラを観せられたら、見なれた定番の演目にはしばらく食指がわかないかも。
楽しめました。とっても。