いま町田イタリア歌劇団の仮面舞踊会を観終えたところです。
いやあ、素晴らしかったですねえ。
終演後ミュージックアドバイザーとして来てらした及川尚志さんと立ち話。及川さんの18日公演をみれなかったのは本当に残念だったけど、今日も素晴らしかったから、これだといつも2日観ないと気が済まなくなります、と。
谷川佳幸さんはリッカルドが大好きな役だと言われてましたが、一幕からオーラを発して舞台を支配していました。
売れっ子でなかなか町田では聴けなくなった井上雅人さんのレナート、歌はもちろん演技もすごくてこのドラマを牽引していました。柴田さんの無茶ぶりアンコールに、ニヤッと笑ってアリアのアンコールとはなんたる余裕、ショーマンシップ。みんな大喜びでした。
そして今や町イタの女王となった宮川典子さんのアメリア。正直に書けば第1幕の出だし、あれ調子良くないのかなって一瞬思いました。が、二幕冒頭のアリアから爆発しましたね。そこからはすごかった。リッカルドと盛り上がる場面、レナートに殺してやると言われて嘆く場面、などなど歌も演技も素晴らしくホールの観客はみんな典子さんの虜になっていました。
で今日のサプライズは、オスカルの大阪美紗子さんでした。初めて聴いたのですが、歌も演技も生き生きしていて大好きになりました。
仮面舞踊会、ぼくが観たのはMetの一番新しい、アルバレス、ポポロストフスキー、ラノバノフスキーの3人の大スターが共演したものだけで、これが素晴らしいのはいうまでもありません。
が、今日柴田さんと川島慶子さんと土屋麻美さんが観せてくれた、聴かせてくれた生オペラは、また違う、素晴らしいオペラであって、単純には比べられないものだとぼくは思っています。心底ぼくは楽しんでます。
興奮と感動が冷めやらないので、某店のカウンターで飲みながらこれを書いてます。とっても幸せな気分です。ありがとうございました。