我輩は凛太郎である/そしてその母紗夢猫(しゃむねこ)である+ワン!

凛太郎♂(18歳)ミニチュアダックスとハク♂(13歳)和犬雑種+その飼い主ニンゲンの皮を被ったネコ婆♀が繰り広げる日常

ハク 変貌を遂げる

2015-08-29 23:10:39 | +ワン! ハクやし

ハクは伊賀市に住まいしていた頃、推定2歳で家族になった。
一緒に暮らし始めた頃、大きな声、飼い主が蚊をやっつけようと手のひらで蚊を叩く音、雷、猿を追い払う空砲音など、すべての大きな音に怯え、ニンゲンに怯え、尾を後ろ足の中に巻き込み、ガタガタと震えていた。

高島市に引っ越してきた頃は、それらの怯えの材料に自衛隊の演習音が増え、怖いものが増えていた。

ところが最近では、演習音が聞こえたら「誰か来た!」的に、ダダっと一直線に窓辺に行って吠え始める。
今までにない反応。

「みんなボクのお陰ですよ」と凛太郎の声が聞こえてきた。

凛太郎は小さい時から、雷にも怯えず、空砲音にも怯えず、花火でさえ平気だった。
ハクは、庭で平和に寝ていても、自衛隊の演習音がすると、途端に「家に中に入れて!早く入れて!」ということになり、家に入ったら入ったで、隅っこでうずくまっていた。

ある時、散歩に出かけた途端に、ご近所で空砲を打たれた。
ハクは、しばらくその場で動けなくなった。もう前へ進もうとはしない。そして散歩は中止。
凛太郎はそういう時でも、我関せずで、全く平静。

ハクには「大丈夫やから」と言うても、一向に理解できないようなので、よく凛太郎に「あんたハクに怖ないて言うたげて。ハクは母ちゃんの言葉わからへんみたいやから通訳して」と言っていたものだった。

凛太郎が通訳してくれたのか、慣れなのか、凛太郎を見習ったのかはわからないが、今では、演習音には凛太郎より早く窓辺にかけつけ「誰や?誰か来た、母ちゃん外で音がしてる」的に吠える。
怯えて心拍数をあげるより、イヌの健康面では、はるかに良いかもしれないが、2匹一緒に吠えるから、かなりうるさい。

ハクは「吠えんといて」と言ったら、吠えるのをやめてくれるが、凛太郎はしつこくいつまでも吠える。
こういうところは見習ってほしくないし、いつまでも賢いハクでいてほしいと思っているのだが、真似してほしくないことほど真似をする傾向があるようだ。

今では、庭にいるときに演習音がしても、家に入れてということもなくなった。

そして、昨日はさらに驚くべきことがあった。
散歩中に雷がなりだした。
まだまだ雷は怖がっていると思っていたし、家の中でも雷が聞こえ出すと、飼い主の傍によってきていたハクだったが、雷の音にも、凛太郎と同じようにまるで平気だった。
歩をとめることもなく、家に帰りたい素振りも見せず、平然と散歩を続ける。

飼い主の方が「家に帰らないでも大丈夫か?」と問うたほどだ。

しかし、雷は間をおいては鳴っていたので、運動公園に着いたはいいけれど、少々ビビリ始めた飼い主がすぐに帰ることにし、帰り道にはハクが歩きたがる農道は避け、団地の中を歩いた。
雷が鳴っている最中に、電柱さえない田んぼの農道を歩くのは賢くない選択だと思ったのだ。

家に帰ってから、しばらくすると雨が降り始め、雷も大きく聞こえたが、ハクは全然平気。

驚くべき変貌を遂げている。
やはり凛太郎のおかげかな?

ではまた
読んでいただいてありがとうございました。

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