久し振りの更新です。というのも父の病院に付き添ってから、その後3週間ほど実家には行っていなかったので(お陰で私の精神も安定)。父には「何かあったら電話して」と言っていたが、その間特に何も連絡なかったし。母からは何回か電話はあり、「声が聞きたかったから」「みんな元気?」私は「〇日が病院だから、その時に行くね」というルーティーンのような会話を繰り返すという以前の日常に戻った感じで。
ところが、実家に行き、日記(父が書いている簡単なものだけど)を読んでみると、家で母が転んでしまったらしい。病院には連れて行ったけれど、特に問題はないと書いてある。父も何も言わないので、たいしたことないんだろうと思っていたが、母の様子を見ていると、片足を引きずるような感じでとにかく歩くのが遅いし、靴の脱ぎ履きや車の乗り降りにも時間がかかる。
母と二人で買い物に行った時もズボンを試着させたら、座り込んで着替えてるのがカーテンの下から見えていて、あわてて私が隠すという感じだし。
足首が腫れていているせいか靴を履くのも大変そうだったので、靴も買おうと試し履きさせるも、これもまた椅子に座ったままだと履けないらしく、地べたに座り込む。
そこで、私が履いていたサボと母の運動靴(ひも靴)を交換してみる。「こっちの方がいいんじゃないの?」と言うと、母も「うん」と言うので、同じものがないか探してうろうろ。ところが、歩いている内に「やっぱりこの靴(サボ)は歩きにくい」と言い出す。サボだと踵が固定されていないからか?結局靴は買わず。
そして、翌朝も母が階段を(小さい子供がやるように)座った状態で降りて来ている、そんなに痛いのか?というか、かなり筋力が落ちている感じがする。まぁ捻挫だからその内治るだろうから大丈夫だろーとまだこの時点では軽く考えていた。
一方、本人は本人で転んだことを忘れているので、「足が麻痺してきた」と言う。その度に「捻挫だから、その内治るよ」と私。でも、後から考えれば、これも本人は捻挫とは違う感覚があったのかも…。確かに私自身も捻挫でそんなに?という違和感はあったんだよなー。
で、午後から仕事なので帰ろうと思い母を探すと、トイレから音が。しかもドアを開けたまま用を足しているようだ(ここ2ヶ月くらいだろうか、鍵をかけなかったりドアを閉めなかったりするようになった)「お母さん?」と近づいてみると、「入ってるから」と母の声。恥ずかしいという感覚はあるんだろう。とりあえずドアを閉めようと近づくと、なんと後ろを向いて和式便器に直にすわっている。ひーーっ!そうだよな、あの足の状態でしゃがんだり踏ん張ったりするのは無理だろう。そんなことに気づかなかったのは本当に不覚!!
しかし、私はもう帰らないといけない時間だ。父に「お母さんがトイレにすわってしているから、和式にかぶせるやつをした方がいいよ」と言うが、「いい」と言う。(何だそれ!)父の言い分はとにかく「動いた方がいい」と。動かないと筋力が落ちると言いたいようだ。いやいや、今はそういう段階じゃないから!「腫れてる間は安静にしてた方がいいよ」「腫れが引いてから動かすようにしないと、長引くよ」と言ったが、わかってるのかわかってないのか。それが先週の金曜。
自宅に帰ってからも気になり、どうしたもんか…と考えていたら、ふとケアマネさんにすぐ連絡すればよかったんだーと気づく。遅いよー、明日から土日でお休みだー。
それに職場の人にも話してみたら、「介護保険が使えるんじゃないんですか」と。確かに!いろいろ後手にまわる。(しっかりしろ)
とりあえず日曜に父に電話をかけてみると、トイレはまだ何もしてないと!!実はかなり昔に実家で祖母を数日預かった時に使っていた洋式の簡易便座があるかも?と父に確認すると、もう捨ててしまったと。(確かに30年以上前の話だしなー)とにかく「トイレに直に座るのは衛生上よくないし、バランス崩してひっくり返ったりしたら危ないから」と言うが、じゃあ2~3日中にどうにかすると。遅い!!
ということで、月曜の朝早速ケアマネさんに電話して事情を伝え、実家に行ってくれるようにお願いする。
今回の母は妄想が一切なくなり、精神的にも少し落ち着いてきたかなーと思っていたが、一難去ってまた一難だ。そもそもこの歳で和式トイレでやれるってすごいよなーとは思っていたけど、とうとう来たか。確かにここしばらく調子が悪くてあまり外にも出たがらなかったり、入院もあったりして、歩く機会もぐっと減って、足腰が弱くなってきたかなーとは思っていたけれど。
そして、転倒して捻挫したことを認知症の先生に伝えると、ふらふらして転倒したりするのは薬の影響もあるかもと言われ、私もそういうもんかと…。ちなみにその時服用していたのはオランザピン(そもそもアルツハイマーの薬ではなく、統合失調症などに使われる薬)
以前、オランザピンを使っていた時は調子がよかったのだが、やはりアルツハイマーの薬を…という父の要望もあって、数カ月前に薬を変えてみた(オランザピン→メマリー)のだが、しばらくしてから調子が悪くなり、妄想がどんどん膨らんでいったので、また元に戻してもらったところ(メマリー→オランザピン)、今回は母から妄想ネタが1回も出てこなかった!以前に比べると精神的にも安定してきているようにみえたので、効果があった模様。
ところが、先生からやはりアルツハイマーの薬を処方してみましょうという提案があり、パッチにすることに。実はかかり始めの頃にパッチは処方してもらっていたらしいが(私はその頃まだ病院に付き添っていなかったので詳細はわからないが、かぶれたりしてやめたらしい)、1ヶ月ほど試してみることに。こんな感じで、薬の処方も実際は手探りのような感じだ。(それにしてもやっぱりこの先生は独特の間というか変な沈黙があったり、こっちもどう答えていいかわからなかったりと喋りにくい…)
そして、また今日父に電話しみたところ、トイレは簡易便座を置いてもらったから大丈夫だけど、また新たな問題が…と。一難去ってまた一難です。詳しいことはまだ書けませんが、今度母を病院に連れて行ってはっきり診断が下ったら、またお知らせします。