昨日SNSでFERNANDESが倒産したとの記事を見てびっくりしました。
FERNANDESは私にとって特別な存在でした。
初めて手に入れたギターは中学生の時に兄とお金を出し合って購入したノーブランドのストラトでしたが、やはり自分だけのギターが欲しくて高校生の時にアルバイトをして購入した自分だけのギターがFERNANDESのギターでした。
嬉しくて毎日何時間も弾いていました。
FERNANDESはカタログも充実していて毎年出る大きめなカタログを楽しみにしていました。
Burnyブランドのギターも魅力的な物が多く何度も何度もカタログを眺めていた記憶があります。
演奏する事も好きでしたが次第にギター自体に興味が向き、メンテナンス本を参考にしながらギターをいじって遊んでいました。
そして音楽雑誌の広告欄に幾つかのギター職人を養成する専門学校が掲載されていました。
その時に「そうかこういう仕事があるんだな」と知って私の将来の夢は決まりました。
「ギター職人になって自分の工房を立ち上げる」
幾つかあった専門学校の中から、その時に好きだったギタリストがFERNANDESを使っていたので「FERNANDES GUITAR ENGINEER SCHOOL」を選びました。
今でもこの時FERNANDESを選んで正解だったと思っています。
少人数制だし、放課後や夏休みや冬休みも学校が開いている時は自由に製作活動できるし、とても充実した学生生活でした。
作品作りに支給される木材も良質な物でした。
そして28歳の時、夢だった自分の工房「彩雲弦楽器工房」を立ち上げました。
当初どの位続けられるかも分かりませんでしたが何とか今も続けられています。
学校で支給された道具で今も現役で使っている道具も沢山あります。
画像はどの位あるかなと思いざっと並べてみたものです。(ちなみに一番左の封筒はサンドペーパーを保管しておく封筒です。24年使い続けています(笑))
今の私の礎を作ってくれたのは間違いなくフェルナンデスです。
今回の件はとても残念ですがここに感謝と敬意を表したいと思います。
ありがとうございました。
彩雲弦楽器工房 下嶋隆弘
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