アカペラな日々 - "Sakata Coro a Cappella" Since April 9, 2009

合唱団"Sakata Coro a Cappella"で指揮の傍ら作曲・編曲,たまに歌に励むOyaji。の活動&日常

名曲に名演奏あり 男声合唱とピアノのための「ゆうやけの歌」

2018年06月13日 | 音楽系(合唱,作曲・編曲など)
昭和54年の全日本合唱コンクールから,男声で金賞の福島高校(当時,男子校)が圧巻だ。
曲は湯山昭,大して聴いたことない(あくり印象になかった)けど,この曲は抽象的な詩にぶっ飛んだ曲をつけて「どうだ歌えるか!」とでも言うかのように問題提起ている。

楽譜の指示か否かだけでなく,自分らの力量にあった演奏を求められる,その限界ギリギリを見極めねばならない。
全体の構成をしっかりし,テンポとリズム感,声の圧力..考えられる全てが均等に収まっていないといけない。
会津高校 ゆうやけの歌


会津の演奏は「もっと速い方が」などという意見も出るだろう。
しかし,その見方ではいけない,まずテンポありきでは歌じゃない。

このテンポはその見極めから判断して,リズムも声の圧もセリフ(歌詞)も全てこなせるギリギリ速いテンポだったのだろう。
後は,聴いた方が「論より証拠」だろうな。
崇徳高校 ゆうやけの歌 湯山昭 作曲


崇徳のは昭和51年の全日本合唱コンクールで金賞のもの,とのことだ。
三年生と私は同期だ(笑)
この曲は崇徳の委嘱らしいので「本家」ということか,福島ほどではないが,新鮮さもあるためかファンもいるようだ。

福島が勉強する素材になっているだろうか。
何度か演奏してからの全国大会だと思うが,実力に対して速すぎる。
合唱が荒れているし,元よりピアノがガチャガチャで,左右の手のバランスとかアクセントが逆だ。
息つく暇もない音楽に思える。

それにしても,我々もやっと手にしたステレオラジカセ(宝物)でテープ録音した時代だけれど,なかなかその録音がはっきりしないため「解読」するのも難しい(今の人には無理かな)

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2 コメント

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子音のチェックとかは.. (Oyaji。)
2018-06-16 15:39:51
もはや職業病だね(笑)

このネタ,シズコさんちで話題になったのだったね(私がかき回したのか)
当時,会津を作りすぎ,とか書いていたな。

さて,他をあれこれ言って,自分のひいきは出さない,ではちと話が平等とは言えない。
けれど,また探したけれど福島高校のはネットに出ていない..だね?
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毒舌と贔屓と愛のシズコ考 (シズコ)
2018-06-13 22:48:58
まず、崇徳、嫌い。
ま~しろの♪辺りからやっと聴けるようになってるけど、ビブラートがかった声は、年寄りの女形が若い声を無理して出し照る感じが否めない。何より、言葉が汚い。ピアノ(楽器)の音がところどころ割れる。
子音の扱い方が雑。

会津、まずまず・・・。

福島高校の歌った生真面目さと子音の出し方を綺麗にひきつけている。Kの発音が物凄くきれい。
時々音が割れるのが惜しい。
ちょっと固すぎる。この歌って、高校生の情感、性への思いがほとばしっているのだから、もう少し柔らかくても良いと思う。いちご~♪いちご~♪のあたりも単純。この辺は福島高校が物凄くうまい。遊び心がある。それでいて、男子高校生の爆発しそうなまぐまを爆発させて演奏している。

♪あなたのふともも撫でさせて♪ この曲のひとつのキーフレーズだと思う。

ここ好きだな。

そして、ここの歌い方でこの曲に対する思いまでわかってしまう。

結論、私のベストは福島高校男声合唱団です。

オヤスミナサイ。
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