アカペラな日々 - "Sakata Coro a Cappella" Since April 9, 2009

合唱団"Sakata Coro a Cappella"で指揮の傍ら作曲・編曲,たまに歌に励むOyaji。の活動&日常

合唱フェスティバルで私を魅了した中学生 Javier Busto "Salve Regina"

2010年06月20日 | 音楽系(合唱,作曲・編曲など)
先週の酒田飽海地区合唱フェスティバル,自分の団の評価はさておき(おいおい)もしフェスティバルで「大賞」をあげるとしたら...これは既に打ち上げの挨拶で述べてしまったのだが「酒田四中」の皆さんだろう。
事前に曲名を知っていたので期待していたのだが,あまりのハーモニーの良さに,嬉しい不意打ちを食らってしまった。
地区の現役指導者ではナンバー・ワンとは聞いていたが,Kちゃんの実力はすごいなあ,と改めて痛感。
彼女のE高時代から知っているし,嫁の幼馴染なのだけれど,今はちょっと遠い存在..(笑)

演奏するときのポイントは二つ。
まずは出だしと最後の「ロングトーン&ハモり」,そしてもうひとつは中間部のテンポ。
このテンポを気持ち速めると,ぐっと垢抜けた感じがする。
でも,圧倒的にハモりですね。教会の天井の三角形まで鳴り渡る曲だから。

ちょうど良い音源があったので聴いてみると..最初は酒田四中に極似したタイプのもの。

Salve regina

やっぱこの曲は最初の"Sal-ve~ Re-gi-na~"と5パートが重ねる所で決まりますね<優劣
最後の上2パートを少しうまく歌わせると完璧でしょう。にしてもよく響いてます。
四中のもこんな感じでした。曲の頭で「ブラヴォー!」出しかけた(笑)

ただし,歌に入ると,モタモタ感があって,少し評価が分かれるところです。
この曲は,たぶんBustoもそうだと思うけれど,宗教曲ではあるけれど現代音楽でもあるので,緩急でコントラスト(音楽的にはディナーミク)をつけるべきかと思います。
余談ですが演奏を聴いて「サ・ス・ソ」が「シャ・シュ・ショ」に聞こえた。
ドイツ人?と思って「Google翻訳先生」に調べてもらったら「アイスランド語」と出た。
「まさかアイスランドはドイツ語圏では..」と思ったら,Wiki先生がおっしゃっていた↓
Wiki先生のアイスランド語ウンチク

もうひとつ,声楽やってます!っぽい皆さんによる「立派な」演奏です。

Busto: Salve Regina - Canta Nova Saar

さて,何から書こうか,ってくらい厳しい評価です。
このコンダクター,声楽はできるが合唱はわかっていないね。
まず最初のハーモニー,Bustoは滅多に無い手法で左下から右上に大きくクレッシェンドを書いているのだが,それをキッパリ無視しているか曲の意図を過小評価している。「サビの部分」を捨てている感じ。
この部分はアドリブが許されているが,短すぎだろ(笑)聞かせどころを潰したい?
全体としては歌がソリストっぽくバラバラで,合唱家でもあるBustoの意図を隠している。
ロマンティックすぎないだろうか(ロマン派っぽい,の意)

最後にまたハーモニーの部分,お疲れか知らんがピッチが崩壊して..聞かせたい場所が既に違っているので仕方ないのか?
この演奏をupした人間の問題だが,この演奏に作曲者のパクリ写真をかぶせたら,本人も泣くのではないかな?

私だったら,中間部をテンポアップさせた以外は,絶対にしない演奏だな。
(すみません,軽くジャブ入れて終わるつもりが,聴けば聴くほどイラッとしてきました)

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