1/12「命と部活」
最近大阪で「体罰による自死事件」を見て
思った事がある。
この問題については
知人とツイッタ-で色々コメントを交換し合ったので思う所が多い。
記事などを読むと
自死した高校生が
「〈大学に〉進学する為にスポーツをやり、進学の為に(体罰を)忍耐していた。
」と載っていた。
日本ではこのような事は決して稀ではなく
、最近スポーツライターの玉木正之さんが
ネットニュースに
「日本のスポーツは就職の為に或る」と言う様なコメントを書かれていた。
私もそのライターの様な経験をした事が或る。
或る中学生の話なのだが、
彼は少しだけ野球が好きだったので学校の野球部に仮入部した。
しかし、その学校の野球部は高校の野球部に直結していてとても厳しい練習だったそうだ
。彼はその練習についていけず1日で退部した。
それからと言うもの、彼は寝言にまで
「彼奴ら〈多分野球部の生徒を指しているのであろう〉勉強しなくても進学出来る」
と言っていたそうだ。
実際、その学校の野球部に所属するとほぼ,野球の強豪高校にほぼ,無試験で入学出来、
その後、自動的に
地元の有力で,しかも安定した企業〈自動車会社やガス会社〉に就職出来る。と言う。
つまり、
野球部=安定的な就職先と言う事になる。
その他に学校は学校を上げて野球部に熱を入れるので、進学率を上げられる。
と言う構図だ。
大阪の事件も多分これと同じ構図なのであろう。
つまり、スポーツが「
良い学校、良い就職」のツールでしかないと言う事になる
。大阪の事件では体罰ばかりに焦点が当たっているようだが、。
体罰に堪える事で「進学」を獲得したかったのだと思う。
これは
「命」と「進学」を天秤にかけていた事に等しい
。体育系部活の(多分)多くの部分でこの行為が行われ、
「忍耐」
と言う2文字が彼らを支えているのだと思う。
そうだとしたら
、彼らは命を削って「進学」を取っていると言う事になる。
本来ならそれは本当に由々しき事であると思う。
福島県内でも、
「部活があるから避難出来ない」
とおっしゃっている方もいると聞く。
多分その陰には「進学」と言う大きな問題が隠されていると思う。
まず第1に
部活が進学に影響すると言う矛盾(経済的な事を含め)を再検討しなければならないし
、第2に
「部活」と「命」(人権を含んだ)のあり方について学校、保護者、教師の意見交換の場を作らないといけないと思う。