1/28「邦人保護」
先日来、アルジェリアの問題が多方面に渡って言われている。
この問題を国内問題と捉えた場合、「邦人保護」と言う事を自民党の所謂「タカ派」と呼ばれる人々が大きくしようとしている。
しかし,過去の歴史を遡ってみて見るとこの
「邦人保護」
と言われている言葉を公言した時、
その先に何があるかと言うと「戦争」と言う言葉しか出てこないのである。
つまりこの言葉は「戦争介入」と言う言葉の裏返しでしかないと思うのである。
確かにその土地が軍事的な状態になった時、日本人を救出出来る手段の一つとして、
かつて小泉首相がテロに拘束された日本人について「自己責任」と行った事がある様に、
ある程度の企業側の努力が必要だと思う。
更には「普段の外交努力」も必要だ。
しかし,今回の場合、政府の要職にある人物が簡単に
「では、集団的自衛権の拡大」や
「武器の海外輸出を容易にする」などと、
発言してしまうのは全く遺憾であると思う。
更には一部マスコミがその発言に乗じて煽る様な記事を書いていると言う事実をかき立てると言う
事実もある。
日本政府はもっと冷静に物事を判断出来ないのか、
それとも、何か裏の事情でもあるのか。
その事は政府自身も考えないし、
マスコミも知ろうとはしない。
そして、こんな事があるとマスコミは政府の御用機関なのかと疑ってしまう。
そして「邦人保護」と言う言葉が
(もう既にそうなのかもしれないが)
一人歩きをしてしまうのではないかと心配なのである。
本来なら、国民一人一人が現場に行って確かめるのが良いのだが、
無論そんな事は出来ない。
「だからこそ」のマスコミであり、
政府なのである。
「邦人保護」と言う言葉が
一人歩きをする前に
「事実」
を確かめられるメディアが欲しいと切に祈る。