PRESSな時間

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PRESSな時間

2013-06-06 20:25:06 | 社会

6/6「悲劇」
今日議員会館では、
「生業を返せ、地域を返せ福島原発事故被害弁護団」の
東電および、政府各省庁との院内集会および、交渉があった。
この団体の特徴的な事は
何故か,毎回東電が交渉相手となる事だ。
前回での東電交渉では
東電側から拒否され録画配信となったが、
今回は生で配信になった。
しかし、IWJでの朝の告知がなく、
突如の配信だったにもかかわらず、
ソーシャルストリームににも
私にとっては常連組が一部揃って結構楽しい番組になった。
交渉の成果としては
相変わらずの
「役人こけし」揃い踏みだったので、
全く進展しなかったのだが、
福島の現状と避難住民、原発作業員のコメントが聞けて
よかったと思っている。
須賀川市の現役農民の方は
「畑の作物は100ベクレル/kを超えている。
しかし、農作物は100ベクレル以下なら出荷している。
でも、私は食べない。
他方から買って食べている。
除染も、自分の畑を自分が作業員としてやっているが
(線量は)下がらない。」
また、
沖縄に避難している女性は
「自分の子供3人から尿検査でセシウムが出た、
嚢胞もある。
自分も(放射能が原因かどうか不明だが)卵巣に異常がある。
子供は誰が守るのか?
親しかいないでしょう?」
と訴えた。
警戒区域の住民は
メッセージで「
家の中はネズミが柱をかじり、糞をまき散らす。
その死骸を持って帰ったら
東電の職員が「役所に行ってくれ」と
笑って言ったと言う。
原発作業員のメッセージでは
「配線など誰がどうやったのか記録がない。
作業員の多くが被曝線量が限界に来ているので、
多分
その先この工事を誰が
どのようにやったのか判らなくなるだろう。」
と綴った文を読み上げた。
しかし、
東電や政府側は
「それは他の部署の事」
「賠償に関しては紛争解決センタ―があるので。」
「子ども被災者支援法は検討中。」
など、
相変わらずの答えしかなかった。
今日の交渉で一番気になったのは
相馬市の農民のことば
「私は野菜を買って食べている。」と言う言葉だ。
東京では
時々
「野菜にも一言言わせてデモ」と言うデモがある。
そのデモは
参加者が台所用品か野菜を持ってデモをすると言う
決まりになっている。
無論、野菜,果物は放射能について一言も言わない。
しかし、
彼らも好むと好まざるとに関わらず
、放射性物質を吸い上げている。
そして、その多くは「奇形」と言う形でその植物に出現する。
つまり、
植物は植物なりに自分の言い分を主張しているのである。
その農作物を
我が息子,我が娘の様に
育てている農民が
自分の育てた作物を食べられないと言う
事実を
東電、政府関係者はどう捉えたであろうか?
まさにそれは
現代の「アウシュビッツ」
であり、
拷問にも似た行為ではないかと思うと、
心が張り裂けんばかりである。