6/16「亀裂」
今日は早朝から「市民と科学者の内部被曝研究会」の取材だった。
しかし、
開始時間まで少し時間があったため
開場までに色々な方との懇談が出来た。
その中で
福島県双葉町の町役場の方のお話を伺う事が出来た、
その方は自分は騎西高校、
娘はいわき市、
実母は双葉町に住んでおられる、
典型的な避難民である。
その方がつぶやいた最も悲惨な言葉を紹介する。
「双葉町から避難し、避難先でこうインタビューされた。
「原発に反対されていたようですが、原発が爆発していい気味だったでしょう?」
そのインタビューをした放送局は
日本放送協会
と言う
国営放送だと言う事だ。
他にも
「(原発事故が起きて)「ざまあ見ろと思ったでしょう?」
などなど、、、
被害者の感情を逆撫でする様な言動が
次々と発せられたと言う。
私は
その言動が本当ならば、
同じマスコミとはいえ、謝罪では済まされない問題であると思った。
昨日も新聞紙上での過ちを書いたが、
自分がもし,
同じ立場であったらどう考えるのか、
この記事や写真が本当に読者に寄り添ったものなのだろうか?
と言う事を考えながら報道しているのだろうかと思ってしまう。
確かに
「観てほしい」
「聞いてほしい」
と思って報道するのだが、
それが
本当の報道になっているかどうかと言う事を
考えながらやっているのかと言うと、
反省する所もある。
今回のマスコミと被災者の亀裂を通して、
「本当に相手の立場に立った取材とは何か?」
をもう一度考えたいと思った。