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2013-06-14 21:41:04 | 社会

   ーー内部被曝研究会(1)ーー                    
始めに
 このほど福島県内の病院と東大の共同による「福島県内の内部被曝に関する調査結果」が公表され,この調査が国連に採用される事になった、しかし、この調査は様々な点において、不明、疑問の点が多く、今回、詳細にわたり文章また、データの読み返しを行った。また、調査した病院についても様々な疑問が生じたので改めてここに「93の疑問」として書く事にした。

1「言葉」による事実の矮小化と誤認
2被曝単位と使用方法への疑問
3実施機関への疑問と信頼性の疑問


2被曝単位と使用方法への疑問
3実施機関への疑問と信頼性の疑問

1「言葉」による事実の矮小化と誤認
(1) 何故,「大規模調査」と認定出来るのか。「福島県内における大規模調査」とあるが調査対象人口、調査サンプル数が明記されていないため、「大規模調査」と言う言葉に戸惑いを受ける。福島県が行っている「県民健康調査」でも回収率は30%前後であるにもかかわらず、なぜ、この言葉が書かれているのか不明である。また、爆発直後から県内外に避難している方々への考慮もされていない。
(2) 「福島県や,県内自治体でこれまで得られた結論等と矛盾しない」とあるが、具体的な地町村名が書かれていない。また、「等」と言う言葉の表現は科学的根拠に乏しい。また、他の記述には「福島県とその周辺地域」と言う記述もある。
(3) 「福島第一原子力発電所事故は福島県内の土壌を放射線セシウムで汚染した」とあるが
① フクイチ事故で汚染されたのは福島県内だけではなく、日本全体、 世界全体である。
② 放射性物質はセシウムだけではなく、他の核種もある。(他1件の同様記載)
よって、この表現だけでは汚染被害が「福島県内」だけと言う印象を受ける可能性が高い
③ また、「福島県内の人口密集地で」とあるが、具体的な地名が明記されていない。(他2カ所の記述あり。)
  「福島県の内部被曝は土壌汚染のレベルに比して非常に少ない」とあるが、  ①福島事故が完全に収束していない状態の中で、あくまでの計算上の推測だけで土壌調査結果を人体に当てはめて良いのだろうかと言う疑問がある。野津内を使用する事は無意味ではないか。
②もし、この言葉を使用するなら「どの調査の」「どの数値を使用した」との言葉がなければ比較出来ない。その上に立った時、「非常に低い」と言う記述は具体性に乏しい。
⑷ 「チェルノブイリで受けた知見をそのまま当てはめると」とあるが、         チェルノブイリでの知見は多数あり、この調査結果が、「どの地域での、どの   学  者,調査、調査団による」「どの数値を用いているか」が全く不明である(他5件の記載。)
⑸  「汚染食品の摂取による内部被曝のレベルでは」とあるが、どの地点でのどの調査項目、サンプル,サンプル数での調査なのか不明。  
⑹  「東日本大震災と津波を契機とする福島原発事故は」とあるが、福島原発事故の原因は「津波」と特定された訳ではない。(調査中と書くべき)
⑺   「多くの放射性物質を放出し、」とあるが、未だに「爆発時の放出量」「現在までの放出量」など、事故時の放出量に関しては未確定の部分が多い。にもかかわらず、この記述は曖昧すぎる。
⑻  「以下では、福島県内の住民の放射性セシウムの摂取量が実際にどれだけ低いかを提示する」とあるが、①「実際に」と言う言葉使いで「この事故による被曝線量が「低い」と言う言葉を印象づけている。②「摂取量」と言う言葉で、呼気、吸気からの放射線被ばくを除外している印象を受ける。
⑼ 「このデータは福島県内がHPで公表している統計には含まれない」と記述されている一方で、この報告自体が、国連に報告されていると言う事実があり、整合性が疑われる。
(10)「結果、、全体像」とあるが,今回調査されたセシウム134、      13 7のうち、半減期が短いセシウム134だけを評価している。それは何故か。137も評価すべきではないか