6/29「見て学ぶ事」
私達が今回の原発事故で感じる事は
政府やその関係者、
そして、国民の多くが
「見て学ばなかった事」
と言う点にあると思っている。
例えば、
政府関係者は福島事故に関して
「チェルノブイリ事故の教訓を生かして」
と言うが、
子ども被災者支援法一つをとっても
本当に
現場を見て考えたのであろうかと言う点を考えると
怪しくなる。
私は
去年地元のデモに参加した時に、
そこで
ある自民党の県議が
「私は最近チェルノブイリに視察に行ってきました」
と言っていたが、
今時点で
神奈川県議会では子ども被災者支援法の決議がされていない。
つまり、
この県議は
チェルノブイリに視察には行ったが,
その後,何もしていないと言う事になるのだ。
それは
「(現地を)見ても学んでいない」
と言う事になる。
最近の子育ても
そのような状況にあると思っている。
中三になると受
験戦争に巻き込まれ、
それ以外の成長や思考に大切な事は一切否定され、
「高校に入る事」だけを目指させる。
それは
大学受験でも、就職活動でも同じ事である。
だから、
その時において
「本当に大切な事は何か」
と言う思考が
出来なくなってしまうのだ。
しかし、
私の大先輩である大貫康夫さんは
最近私に
「見て学ぶ事」を教えて下さった。
それは自由報道協会授賞式に私を呼んで下さったと言う事だ。
授賞式では
様々な分野で活躍されているジャーナリストの皆さんが
受賞されたが、
その方々のコメントを通じて、
私自身あこがれと共に
「こうゆう風に取材するんだなあ」
と
受賞者の後ろ姿を垣間みる事が出来た。
日本では
辛い事、イヤな事を直ぐに忘れようとする嫌いがあるが、
「見て学ぶ事=歴史に学ぶ事」
として
2度と起こしてはいけない惨事から
、学ばなければならないと思っている。