SAKURA ふるきよきうつくしきもの 

包む 結ぶ 遊ぶ いにしえに学ぶ

初春

2022-01-03 14:19:00 | 
あらたまの年の初めのお慶び申し上げます


 
   本年もよろしくお願い申し上げます

紙入れ

2021-12-01 15:03:00 | 
早極月となりました。
先月は更新を忘れてれ今日になり、急遽紙入れを載せようかとあれこれ紙入れの写真を撮りました。

 この紙入れは薬玉模様の私のお気に入りです。
三つ折りで中に牙の爪のある被せがありその後には鏡入れか、斜め口のポケットとその裏にも襠付のポケットが付いていて使い易そうです。
金糸地に唐織のようで久しぶりで出しましたら箱の蓋に丸の中○に嘉の字のシールが貼ってありました。
仕立ても綺麗でしたので検索してみるとヒットしました。

 丸嘉は老舗の袋物商で丸嘉商店といい銀座にお店がありました。
今はピアジェの店舗になっていて『レトロな銀座の建物』として見る事ができました。

『1929年(昭和年)竣工』とありましたので昭和4年にこんなモダンなビルを建てるほど袋物商は繁盛していたようです。建物は『丸嘉ビル』として3階外壁、レリーフ、3階内部などに往時の姿を良く留めているようです。

 大奥で筥迫を競った名残のように昭和の始めまでは煙草入れとか袋物は役者、数寄者など需要も多く数寄を凝らしたのでしょう。
女性のパーティーバッグなども扱ったのではないでしょうか?
丸嘉のような大きな袋物店は貴金属なども扱ったようで銀座に店を構えていたのですね。

 紙入れのつもりが話が逸れましたが意外な発見がありました。

https://gipsypapa.exblog.jp/22158834/  「レトロな建物を訪ねて)丸嘉ビル

菊の着せ綿

2021-10-14 13:20:00 | 
菊花開く候となりました。

 久々の七十二候の書き出しですが、旧暦では今日が重陽です。
 月初暑かった気温も漸く秋らしくなり夜は火が恋しいです。

 この写真は京での先生の会の折飾った 菊の着せ綿です。
たいへん贅沢な会で、こうした会に携われて生涯の幸せでした。
7年ほど前の事ですが私の思い出にここに残しておきましょう。

香差

2021-09-25 20:42:00 | 
お彼岸中は真夏日が続き、赤とんぼがスイスイと飛ぶのに違和感を覚えました。
今日はやっと涼風が立ち赤蜻蛉にふさわしい秋を感じました。

 旧暦の長月は秋も酣で香を焚くのによい月でお香会が始まります。
 今日の写真は 香差し です。
再開前のSAKURA でも載せましたがこれはお休み中に作りましたので初お目見えです。
 作ってみたい布があり試行錯誤で作ってみましたが不出来です。
縮緬の香差しは販売していませんが確かに厚みが出て難しいものでした。

 香差しはお香木を持参する折に収納する携帯用のお道具です。
開けると香包を入れる差し込み口が三段あります。
下段に菊座を入れる時もあります。

 香道のお稽古は組香が主ですが 炷継香 と言って連中でテーマを決めそれに相応しい香木を持参して連歌のように前者の焚いた香に合わせて香名や香木を選んで焚きお次に送ります。そして次々持参の香を焚き継いでお席を周ります。
何度かお稽古でも致しましたが和歌を読んだりなかなか難しいものでした。
 持参のお香は伽羅ばかりでも重なって面白くなく持参する香木を選ぶのにはかなり苦労します。 
いにしえ人は秋の夜長をこのように風雅に過ごした事でしょう。




又まだこの香差しのデビューのチャンスがなく香包が入ってなく、イメージが難しいかもしれず申し訳ありません。
今月は治療が毎日で掲載もお休みのつもりでしたので遅くなりましたのもお詫び致します。


お香の箸入れ

2021-08-04 15:44:00 | 
炎暑の日が続きますがオリンピックも熱く金メダルが続きます。
今日は八月四日で はし(箸)の日です。
インスタでは折形など紙の箸袋をのせましたがSAKURAではお香の箸入れをのせたいと思います。
これは古いお道具の箸袋です。 蒔絵の火箸と真鍮の火箸、それと木のお箸が入っていました。木の箸は試香の香木を扱います。どれも細く繊細な作りで木の箸は2ミリも幅がなさそうです。
蒔絵の箸も先が細くたとえ馬尾蚊足の香木でも掴めそうです。
携帯用かもしれません。袋も面白い布で気に入っています。

 手作りの物も載せておきます。いくつも作りましたが、これは会の時など懐中しているものです。
作り方は古い箸入れをみて型紙を起こしました。上と横にも口があります。 懐中の袋物は憧れですが、作りたい品々もこれからは無理なようです。