霜降 に入り 霜始めて降る 候になりました。
今日は香の香(四)です。
小記録、手記録盆、とまわってきて、いよいよ香りを聞く香炉が廻ってきます。始めに試香が廻ります。
試香はその組香に使うお香を「こんな香りです」と予めお知らせするのものです。 お香は天然のものですからその日の気候や火加減、木を切取った場所などさまざまな条件で木所が同じでも香りが変化します。そこで試香が出ます。この試香の香りを何かにイメージしてメモしておくといいでしょう。
試香はその組香で焚かれるお香全てにあるわけではありません。五種類なら四種、四種なら三種類に試香があり、あとの一種には試香がないのが普通です。その一つは『試香には出なかった香り』として判断します。香りの分からないお香があるのはゲームを面白くする工夫でしょう。全く試香のない組香もあります。
香炉が廻ってきたら初めの香炉=一炉だけは「お先に」の礼を次客にしてから聞きましょう。
聞き筋 香炉の灰は筋目が付けてあります。これを箸目と言い、真・行・草などの決まった付け方があります。お香席ではたいてい円を6分割した形です。その1つが他より小さく分割されているところが『聞き筋』です。これを手前にして聞くのが御家流の聞き方です。
聞く時は香炉を右手で取って左手の上に置き少し聞き筋が手前(6時)になるように内側に廻して聞きます。右指4本と親指とで玉子を包むような形にして、親指との間で煙突を作りそこから香りを聞きます。香りを吸い込んで香炉を避けて息を抜き又聞きます。これは3度=三息までです。あまり長く香炉を一人占めにしてはいけません。香りは時間に連れて変化するものです。聞いたら香炉を次客に送ります。この時は香炉を少し外へ廻しそのまま香炉を持って手なりに送って下さい。聞き筋は向こう正面になるはずです。つまり次客には向こう正面(聞き筋は12時)にして取り易い位置に置きましょう。
香木は無駄な動作なく自然にゆるやかなに香炉を扱えば動くようなこともありません。何回廻すなどととらわれず自然な動作で作法に叶います。
香の香 本日はこれまでに。
今日は香の香(四)です。
小記録、手記録盆、とまわってきて、いよいよ香りを聞く香炉が廻ってきます。始めに試香が廻ります。
試香はその組香に使うお香を「こんな香りです」と予めお知らせするのものです。 お香は天然のものですからその日の気候や火加減、木を切取った場所などさまざまな条件で木所が同じでも香りが変化します。そこで試香が出ます。この試香の香りを何かにイメージしてメモしておくといいでしょう。
試香はその組香で焚かれるお香全てにあるわけではありません。五種類なら四種、四種なら三種類に試香があり、あとの一種には試香がないのが普通です。その一つは『試香には出なかった香り』として判断します。香りの分からないお香があるのはゲームを面白くする工夫でしょう。全く試香のない組香もあります。
香炉が廻ってきたら初めの香炉=一炉だけは「お先に」の礼を次客にしてから聞きましょう。
聞き筋 香炉の灰は筋目が付けてあります。これを箸目と言い、真・行・草などの決まった付け方があります。お香席ではたいてい円を6分割した形です。その1つが他より小さく分割されているところが『聞き筋』です。これを手前にして聞くのが御家流の聞き方です。
聞く時は香炉を右手で取って左手の上に置き少し聞き筋が手前(6時)になるように内側に廻して聞きます。右指4本と親指とで玉子を包むような形にして、親指との間で煙突を作りそこから香りを聞きます。香りを吸い込んで香炉を避けて息を抜き又聞きます。これは3度=三息までです。あまり長く香炉を一人占めにしてはいけません。香りは時間に連れて変化するものです。聞いたら香炉を次客に送ります。この時は香炉を少し外へ廻しそのまま香炉を持って手なりに送って下さい。聞き筋は向こう正面になるはずです。つまり次客には向こう正面(聞き筋は12時)にして取り易い位置に置きましょう。
香木は無駄な動作なく自然にゆるやかなに香炉を扱えば動くようなこともありません。何回廻すなどととらわれず自然な動作で作法に叶います。
香の香 本日はこれまでに。