
立夏となり 蛙始めて鳴く 候となりました。
初夏らしい陽気となりよいゴールデンウイークを過ごされたと思います。連休も子供の日を残すのみとなりホッとしています。
画像は燕子花の花包です。燕子花はカキツバタで、普通 杜若が使われますが華包の本には燕子花となっていましたのでそれに従いました。
お花は燕子花ではなく庭の射干(シャガ)です。この射干、始め5株ほど頂いたのが大繁殖したもので、傾斜地を好むと言う通り植え込みの斜面に今はぎっしり咲くようになりました。 この葉はツルツルなので敵の侵入を防ぐよう城壁に植えられたと聞きました。
普請中の大工さんはもう30年のお付き合いですがお話が楽しくてつい仕事の邪魔をしてしまいます。丁度今は柱が丸見えで屋根の木や柱が組まれている様子がよく見えます。それで先日は木の組方を聞いて蟻継ぎ 鎌継ぎ、上木と下木など教えてもらいました。
よくお芝居の御殿では幾重にも襖が開いて見渡す限り広間が連なっていて襖の間に柱がありません~ 「柱が無くてどうやって支えているの?」なんて質問にもその辺の木材に絵を描いて教えてくれます。
「宮大工は差し金一本で屋根の勾配を出すんだ」と言う差し金には財病離義官却害吉の文字があってこれは先日東大寺の建築の時にTVで見た文字なので、1300年の時を経て同じ道具を使っているのを目の当たりにして感動しました。
もっとももうこの差し金を使いこなす人は少ないそうで今はセンチ単位の差し金が主流だそうですがセンチでは寺院やお城の屋根勾配は出ないのだそうです。
こうした腕のいい大工さんが出番がなくなるのは惜しいことです。
5月の古称です。
仲夏 皐月 早月(さつき ) 吹喜月 鳧鐘 (ふしょう ) 月見ず月 橘月 田草月 すい賓 (すいひん) 賤間月 (しずまつき) 早苗月 鬱林 蔚林 (うつりん ) 梅色月 悪月 狭雲月 蒲月 (ほげつ) 菖蒲月 五色月 雨月 星月 鶉月 (じゅんげつ) 早稲月 暑月