SAKURA ふるきよきうつくしきもの 

包む 結ぶ 遊ぶ いにしえに学ぶ

短冊包

2009-07-07 00:30:00 | 










小暑となり 温風至る候となりました

今日は七夕です。梅雨のさなかの晴れ間ですが今夜はお星さまは見られるでしょうか。気になりますね。
文月の名は、七夕にお歌や文を供えることからきているので今月は文関連を取りあげたいと思います。

写真は短冊と短冊包です。包みの紙には七夕と言う名前があります。小さな色紙が散らしてあるからでしょう。

七夕は短冊に願いを書いて笹に付けますが見立ての折り紙ばかりで本物の短冊を見なくなりました。
短冊には箔を使ったものや打雲のものなど紙の美しさの上に和歌と書が加わってまさにふるきよきうつくしきものだと思います。

短冊に和歌を書く書き様はもう学校で教えてくれなくなりましたが私の頃は教わりました。今回はそんなこんなことを残しておくことにいたします。

短冊の書き様は三つ折り半字がかりとかで長さを三等分して見当をつけます。上の空間に題を書き、三等分の線上あたりから一文字目を書き出します。(実際には折り目はつけないので下書きではかっておきます)
下句から二行目になり自分の歌は一文字下げて書き名前を歌の下に入れます。(昔は女性は控え目に裏が多かったようです) 
自分で詠んだ歌でない時は二行目の頭を揃えて、○□かくと名前の下にかく(書く)をいれると習いました。

短冊に色がある時は青が上、紫が下など決まり事も多いですが、せっかく古来からある美しい短冊をもっと身近なものとして便箋代わりに見直して使ってみるのもいいのではないでしょうか。
練習用の短冊は封筒にも入るので自由な書き方で楽しんでみては如何でしょう。




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2 コメント

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Unknown (さくら)
2009-07-12 00:16:29
写真の短冊はyayaさんの作品でしょうか。
美しい字にうっとりしています。
7月7日七夕の日は博多は生憎の曇り空で彦星と織姫は出会えませんでした。
この日は満月とも重なっていましたが夜半にほんの束の間雲の合間から薄っすらと真丸お月様が見えました。
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Unknown (yaya)
2009-07-12 06:26:05
さくらさん、これは俊成娘のお歌です。
『七夕のとわたる船のかじの葉にいく秋かきてつゆのたまずさ』です。短冊包が長くて字は読めないかと思いましたが~
七夕のお歌がよいと思いましてうん十年ぶりに筆を持ちましてお粗末なのです。

七夕の日の満月は寝室に差し込む光があまりに煌々としていて「今日は満月か?」と主人が気づいたほどでした。
星合いは諦めておりましたが思いがけないお月さまの美しさでしたね。
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