泉水温をふくむ候となりました。
寒に入り東京も雪になりました。
明日は初満月です。凍てついた空に冴えわたることでしょう。
写真は継紙の扇子です。新年なのでおめでたくタイトルは末広にしましょう。
継紙は15年ほど前に作ったものですが扇子に仕立てたのは2年ほど前でした。
今回工藝サロン梓さんではからずも会を開いて下さることになり、継紙の掛け軸なども出したいと思っています。この軸は扇面の継紙のままやはり15年ほど持ち続けました。書、刺繍、裂地と皆様のお力添えで2年かかってやっと暮れに仕上がりました。長い思いのこもったもです。
おかちん
前回「長き夜の」お話をしましたがお正月で思い出しました。
子供の頃我が家ではお餅のことを「おかちん」と言っていました。おかちんと言うと笑われるのでだんだん使わなくなりましたが、何故そう言うのかあまり疑問も持たず、たぶん「硬いから~」と納得していたようです。
それが昨年分かりました。お餅のことを「かち」と言うのは室町頃からで、賭けに勝った人への懸物としてお餅が渡されていたからでした。「勝」と言って授けた餅が餅そのものの名前になったわけです。これを嬉遊笑覧で見つけた時は喜びました~
こちらは50年余の長い間の疑問が解けました。思い続けるといつか果たされるものですね。
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