SAKURA ふるきよきうつくしきもの 

包む 結ぶ 遊ぶ いにしえに学ぶ

墨流し・板染め

2010-08-13 00:00:00 | 








蜩鳴く候となりました

蝉の音が五月蠅いほどになりました。
数日前に蜩を聞きましたがその音は格別で哀愁をおびた音色に魅かれます。蜩が鳴いて夕暮れが早くなるといつももの哀しさを覚えます。

夏休みも佳境ですが親子で千代紙作りは如何でしょうか?
昔ながらの技法の墨流しと板染めです。

墨流しは私の大好きな西本願寺さんの三十六人歌集の料紙にも見られますから平安の頃より続く技法です。ゆったりと水の流れのままに出来る模様は予想のつかない即興の面白みがあります。
作り方
墨を水面に一滴落として松葉の葉で墨を軽く突きますと墨が松の油にはじかれて輪に抜けます。優しく息で吹いたり松葉で墨を切るようにすると水の流れで模様が描けます。それを和紙に吸わせます。
今回はバットを使い松葉には竹串を代用しました。竹串には油分がありませんから鼻の油をちょっと付けるだけで十分効果があります。
丁度経師屋さんが入って墨流しの話をしていましたら「墨流し用の絵具があるよ」と教えてくれたので色のものはそれを使いました。
 これは板染めで紙を折って折り線に色を付けます。折線に水を浸けてから色を吸わせるととぼかしになります。折り方によっていろいろな模様が出来ます。
これも墨流しの絵具を使いました。

下は板締めの紙でお箸入れと篭を折ってみました。 
板締めも古い技法で、本来は折った布を板に挟んで防染しますがこれは折った筋に色を吸わせただけの簡単なものです。
買った折り紙でなく自分だけの千代紙や折り紙を作ってみると楽しいですよ。


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