寒露となり 雁来る候となりました。
雁の訪れと共に金木犀の香もたちはじめました。
日ごとに濃く漂うその香を聞くのは朝、雨戸を開ける楽しみになっています。
時候から雁の便と言うことで封書の包みを載せてみました。
この包みは紙縒りで封がしてあります。紙縒りは裏で三角に折り込まれているので紙縒りを切らないと開封出来ません。密書などに使いますので、紙縒りの結びは駒結びにしてぎりぎりで切ります。
昔の伝達形式では文書の中身は容易に知れてしまいそうですからこのような工夫も必要でしょうが、おおかたは信義、忠義と言った礼節で文書の機密は守られていたのでしょう。
お市の方が小豆の袋の両口を縛って信長に火急を告げたように書面の真意を読み取る能力は、携帯ですぐに相手に確認を求める現代人にはないするどい洞察力だったと思います。文明の発達に伴って退化している能力も多いのでしょう。
紙縒りを切らないと開封出来ないこの包みはややこしいのでしょうか。
メールも早く伝達できる事はいいのですが葉書や手紙は又違った楽しみがありますね。
紙縒りは太くしてちょっとしたプレゼントに掛けたり重宝します。
> メールも早く伝達できる事はいいのですが葉書や手紙は又違った楽しみがありますね。
友人から絵手紙などくるとほんとうにうれしいですよね。
メールやワープロの便利さについ頼りがちで 筆を持たない生活を反省しています。
◎ COMUちゃん、お疲れなのに遅くに見て下さって、コメントまでありがとうございます。
学生時代、授業中に机の下でこよりの練習してましたが知ってました?
最近、和紙が身近に無くなったのもこより衰退の一因でしょうね。
左右の指を上手く動かせていないのでしょうね、私が縒るとピンとなりません。
今からでも練習次第でピンと針金のような紙縒りが縒れるでしょうか。
半紙は手に入り易いですがもう少し堅い紙の方が撚り易いと思います。横はダメですよ。縦に切ってトライして下さい。
15㎝くらいの長さでも2つ結ぶとラッピング用の紐になります。上手く出来ると結構楽しいものです。
紙縒りは右手で縒りたくなりますが、右手は紙を送る役目で左手で縒るといいようですよ。
典具帖のような紙はかえって難しかったのではありませんか?紙はしっかりした方が上手くいくと思います。頑張って下さいね。