SAKURA ふるきよきうつくしきもの 

包む 結ぶ 遊ぶ いにしえに学ぶ

秋草の櫛

2006-09-04 06:47:14 | 








光も風も空の色もすっかり秋になりました。昨日は沢山の赤蜻蛉がスイスイお庭を旋回していました。

 今日は九月四日で九、四=櫛の日だと言うので母の櫛を取り出してみました。この櫛は鼈甲に菊と萩が金と青貝で象嵌され、両面全く同じ図柄の作りです。菊の花びらや萩は1~2ミリほどでとても細工の細かいものです。ちょうど時候に合っているのでこれにしましたが、幾つか頂いた折の経緯なども思い出すと少ししんみりしてきます。

今月は花紋折をテーマにしようと思います。もう暫くご猶予下さいね。



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5 コメント

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Unknown (雪月花)
2006-09-04 21:00:38
こんばんは。櫛のご縁でまいりました。秋草の櫛は鼈甲ですか、意匠のごとく繊細で美しいです ^^ こちらは江戸元禄期の櫛を取り上げましたので、久しぶりにTBを送ります。
夜空の月の光もかがやきを増してまいりましたね。名実ともに秋になりました。
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Unknown (yaya)
2006-09-05 07:27:13
トラックバックとコメントありがとうございます、雪月花さん。たのしく拝見致しました。
私も簪かんざし美術館のことを載せようと迷いっていました。大分以前に新聞であのモデルになった方と美術館のことが載り、早速を見たのですが、最近HPが変わったようですね。以前はもっといろいろな櫛や簪が見られたと思います。感動した記憶があります。
この当りは玉堂美術や吉川英治記念館もあるのではなかったかしら?一度訪れたいと思って果たせないでいますがHPを読んでやはり訪れて見たくなりました。
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Unknown (雪月花)
2006-09-05 16:30:50
yayaさん、ぜひ青梅にお出かけください。東京の秘境です。おっしゃるとおり、玉堂美術館、吉川英治記念館、また、美食処も多々ありますよ。10/13から光琳の櫛が展示されるようです。お出かけの際、何かありましたらお知らせください。青梅の情報など、お役に立てるかもしれません。
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Unknown (花ひとひら)
2006-09-05 18:26:36
始めまして。雪月花さんの所から来ました。
お母さんとの思いが素敵で読んでいて綺麗な夕焼けを思いました。(メエボ)、私は子供のころによく出来ました。(余談)
植物図鑑を見るのが大好きで、特に寝床に入って見ながら眠るのが大好きで、その中で鷺草は見たこともない花でしたが、欲しくって見たくって、その晩、夢に鷺草をみました。初めて実物と出会ったのは50代になってから、お茶の先生の玄関に一鉢。鷺草に惹かれて少しの間お稽古に通いました。なんだかそんなこと思い出されます。素敵な香合ですね。秋草の櫛も素敵ですね。櫛を眺めているだけで白露がほろほろと落ちてくるようです。
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Unknown (yaya)
2006-09-05 22:21:50
HP拝見しました、花ひとひらさま。絵をお描きになるのですね。優しくて、明るくて、ユーモアも感じられて、楽しくなりました。絵が描ける方は羨ましいです 。「絵が描けたら~」と常々思います。
沢瀉の花は平安神宮で見ました。8月の花包は蓮にしたかったのですが、手に入らず、次の候補は「河骨」で、それもダメでついに蒲になってしまいました!水辺の花が消えていくような気が致します。
これからもよろしくお願い致します。

雪月花さま、母の櫛をお褒め頂きありがとうございます。写真がもっと上手く撮れるとよく見て頂けるのに残念です。この密やかさは母にピッタリだと思っています。
ちょうど光琳の櫛も出るようですからお伺いしたいですね。
>美食処も多々ありますよ  こちらも魅力的ですので。その節はよろしくお願い致します。
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