竹筍生づの候となりました。
爽やかな風の季節です。
時候通り筍もあちこち顔を出してきました。
手作りの兜の香袋にたんけいを飾ってみました。
お雛様の明かりは雪洞ですが端午の節句には短檠 を飾ります。
有職のものは胡粉で盛り上げた菊が付いています。 10日にアップした写真の短檠は胡粉の菊置きで、子供心に厳かなものを感じていました。
雪洞の明かりは絹を通してたおやかなのに、端午の明かりは直に燈心が出ていて凛とした清々しさです。
最近切嵌めに魅せられて、今月初め水口婉子さんのお細工物の展示を見てきました。ちょうどこの兜のような香袋が出ていて、香袋で薬玉が出来ていました。
婉さんは85歳だそうですが未だに現役で教えておられるとか。この方の切嵌めは継が分からないほどで感嘆しました。切嵌めの字や浮世絵など切り継いだものとは思えません。
昔の袋物は見えない底にも手が込んでいて細部まで手を抜かない丁寧さにその心映えを感じました。
見てくれていると思いながらコメントがあると通じたようで安心はします。
また綺麗なものが出来たらお知らせ下さいませね。
なぜコメントできるようになったのかわからないので、またできなくなるのではと ちょっとドキドキもしています。
なかなかお会い出来ませんがコメントがあるとお目にかかれたような気分になれます。
この香袋は以前に作ったものでもう色褪せてきました。でも私の着物の端切れで作ってあります。
もう着られない娘時代の布ですがこうして残っているとその時代を思い出します。
少しの布も無駄にしないでこうしたお細工物に生かす昔の人って偉いですよね。
この兜は香袋なのですね。
相変わらず yayaさんの手仕事は素晴らしく、心惹かれます。
短檠という言葉を初めて知りました。
我が家は鯉のぼりはなくて、室内のお飾りのみだったのですが、この短檠があったかどうか記憶が定かではありません。
仰る通り、雪洞とは趣が違いますね。
見えないところも手を抜かず、実用のものでも美しさを忘れない繊細さと美意識を昔の日本人は持っていたのですよね。