3日後。
2014年2月25日(火曜日)
ついに運命の日がやってきた。
「あなたの最期占い」というなんとも胡散臭いスマホアプリで、
「2014年2月25日(火曜日)に某コンビニエンスストアに車が突っ込むという事故で死ぬ」と占われてから1週間。
死にたいと思っていた。
死んでしまいたいと願っていた。
どうしたら楽に死ねるだろうと考えていた。
彼と出会わなければ、きっとそのまま今日という日を迎えていたに違いない。
おそらく喜んでコンビニへ立ち読みに向かっていたであろう。
でもその立ち読みは彼に言われた通り、ちゃんと昨日の月曜日に済ませた。
無論、彼に言われなくても毎週そうしてきたのだが。
ボクの住むアパートの前で車のクラクションの音がしたのは、ちょうど正午をまわったくらいだった。
将平くんが約束どおりボクを迎えに来てくれたのだ。
「おはよう!」
「おはよう!今日はよろしく!」
もう二人の間のタメ口は完全に自然になっていた。
ボクが助手席に乗り込み、シートベルトを締めると、
「いよいよだね。でも絶対大丈夫だよ!コンビニにさえ行かなければ絶対に事故には巻き込まれないんだから。」
「大丈夫かな? 体が勝手に動き出してコンビニへ向かったりしないかな?」
「大丈夫さ!大丈夫!きっと大丈夫!」
将平くんはそう力強く言い放った。
「さぁ、行くよ!」
「うん。」
そして車は動き出した。
必ずやって来るはずのボクと将平くんの明日へ向かって。
"この道の先には光がある"
今ならそう言い切れる気がした。
(最終章へ続く)
2014年2月25日(火曜日)
ついに運命の日がやってきた。
「あなたの最期占い」というなんとも胡散臭いスマホアプリで、
「2014年2月25日(火曜日)に某コンビニエンスストアに車が突っ込むという事故で死ぬ」と占われてから1週間。
死にたいと思っていた。
死んでしまいたいと願っていた。
どうしたら楽に死ねるだろうと考えていた。
彼と出会わなければ、きっとそのまま今日という日を迎えていたに違いない。
おそらく喜んでコンビニへ立ち読みに向かっていたであろう。
でもその立ち読みは彼に言われた通り、ちゃんと昨日の月曜日に済ませた。
無論、彼に言われなくても毎週そうしてきたのだが。
ボクの住むアパートの前で車のクラクションの音がしたのは、ちょうど正午をまわったくらいだった。
将平くんが約束どおりボクを迎えに来てくれたのだ。
「おはよう!」
「おはよう!今日はよろしく!」
もう二人の間のタメ口は完全に自然になっていた。
ボクが助手席に乗り込み、シートベルトを締めると、
「いよいよだね。でも絶対大丈夫だよ!コンビニにさえ行かなければ絶対に事故には巻き込まれないんだから。」
「大丈夫かな? 体が勝手に動き出してコンビニへ向かったりしないかな?」
「大丈夫さ!大丈夫!きっと大丈夫!」
将平くんはそう力強く言い放った。
「さぁ、行くよ!」
「うん。」
そして車は動き出した。
必ずやって来るはずのボクと将平くんの明日へ向かって。
"この道の先には光がある"
今ならそう言い切れる気がした。
(最終章へ続く)