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~Naturalist TOMOのLife style blog(日々是好日)~

木を見て森を見る

2018-11-08 20:43:42 | Me(^^)のEssay

 

最近「好きな事だけするようにしよう」
「嫌な事はやらなくていい」

そんな自己啓発ビジネスをされる方々多く、お金を払ってまで学ぶ人が多いので、時々心配になる事があります。あるがままの我が儘が通用しなくなると、身を翻すような無責任な人間はみたくない。と心底思います。ご年配の方々の中にはそうした心境の方も多くいらっしゃることでしょう。

一昔前は、苦手な事にチャレンジする、人が嫌がる仕事も率先垂範するのが一種の自己啓発でした。

「飽きないでコツコツ続けるから商い」
とも教えられた時代がありました。

仕事の中には嫌な事もセットされています。嫌だからと言ってすぐ止めていては何も身に付きません。悔しさ、辛さに耐えて、楽しむ事を覚えて、身に付けた仕事に磨きをかけて一人前になってゆくのではないか?と思います。

その人の真価が発揮されるのは、苦難に遭遇した時である。そのような言葉を目にした事があります。

ノートルダム清心女子学院の故渡辺和子院長先生も、生前、「人間にとって大切なものは学歴ではな苦歴」とそんな言葉を残されていらっしゃいますが、

人間の本当の価値は苦労する能力。苦労することで心が鍛えられ、感性が磨かれ人格が築かれてゆき、理解力、包容力が増すと言うのが一般的な考え方で、「若いうちの苦労は買ってでもせよ」そう教えられたものです。

苦労が必ずや実るとは言い切れませんが、苦労することで魂が磨かれ個性が培われる土台となってゆく。働くと言う事は、それらを自らの糧にしてゆく生き方の一旦なのではないでしょうか?

以前、仕事仲間がこんな事を話してくれました。「生きるとは働くこと、遊ぶこと、学ぶこと」だと。私はまだまだ未熟者ですが......

「木を見て森を見る」と言いますが、個を見て全体を見て、全体を見て個を見る。その両方が大事なのだと思います。

個人の問題は社会全体の問題であり、社会全体の問題は個人の問題になりうる。
その社会の範囲が、家庭であったり、学校 、会社、地域 、国、世界へと広がっているのですよね。


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