佐久市 ヤナギダ 趣味の店

長野県佐久市野沢93番地
ヤナギダ☎0267-62-0220

『指の間から伝えあってる』 佐久市 金買取 ヤナギダ店長コラム

2017-06-22 15:07:06 | 日記
K18金  ¥3270
プラチナPT950 ¥3090
【6月22日(木)即買値】

ブログ:
書き終えた手紙を丁寧に四つに
畳んで、封筒に入れた。
封をしたあと、そこに口づけた。
口づけながら、思い出していた。

自分のことを、人前で、あなたは
わたしからどう呼ばれたい?

結婚して、アメリカに来たばかり
の頃、彼にそう尋ねたことがあった。
彼はわたしの夫となったのに「ハズ
バンド」と呼ばれるのを嫌がった。

「それなら、恋人がいいの?ボーイ
フレンド」と呼ばれるのを嫌がった。
「それなら、恋人がいいの?ボーイ
フレンドって言いましょうか?」
アメリカでは、結婚はしていないけ
れど一緒に暮らしている恋人のこと
を、ボーイフレンド、ガールフレン
ドと呼ぶ。

「それも、いやだな」
「じゃあ、なんて?」
「ラバーがいいな。キミにもずっと、
僕のラバーでいて欲しいから」
ラバーというのは日本語に訳すなら
愛人、いや、情人のほうが、もっと
近いかもしれない。

愛し合ってはいるのだけれど、それ
は日陰の愛、というイメージがある。
向日葵とたんぽぽと、真夏の空と真
っ白な雲を、全部足してもまだ、
「それよりももっと明るい」と言える
ほどの明かるい性格をした人を、
わたしはそれでも「ラバー」と呼んで
いる。

わたしもまた、「妻」には到底ならな
い。すべてにおいて不器用だし、
妻としての役割とか責任とか、そういう
のを果たすのは苦手だから。

たとえば彼が光なら、わたしは一生、
彼の日陰でありたい。
たとえば彼が楽園であるなら、わたし
はその記憶でありたい。

彼のそばにいる時、わたしは性来の
わたしでいられる。生成りの女。シン
プルな女。でもとても熱い東洋のパッ
ションを秘めた―――。

彼の「愛人」でいたかったから、彼と
結婚した。結婚して九年が過ぎたいう
のに、彼はいまだわたしの「可愛い
人」。

目に入れても痛くないほど大好きな、
素敵な「夫」の手に、この手紙が
届きますように。思いを込めて、
切手を貼った。
わたしも封筒に貼り付いて、彼の
もとまで飛んで行けたらいいなと
思った。




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「シャネルとリップスティク」 佐久市 金買取 ヤナギダ店長コラム

2017-06-22 11:29:57 | 日記
K18金  ¥3270
プラチナPT950 ¥3090
【6月22日(木)即買値】

ブログ:
リップスティックはシャネルが
生み出したものだ。携帯できる
口紅としてチューブに入れえ
ていたが、これがやがて改良
されて、プッシュ式のリップ
スティックとなった。

実用的であり、働く女たちの
必需品となった。
晩年に発表したベージュと黒の
バイカラーの靴も活動的な女
たちを喜ばせた。

傷つきやすい爪先が黒という
のは実用的だったし、足を小
さく見せる効果もあった。




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「絶対に幸せになるおまじない」

2017-06-22 06:22:11 | 日記
K18金  ¥3270
プラチナPT950 ¥3090
【 6月 22日(木)即買値】

佐久市野沢93番地十二町
ケヤキの木の真向かい
ぴんころ地蔵側
  ~ヤナギダ~
☎0267-62-0220

“天使”をモチーフにした
グッズと、花の形をしたキ
ャンドルを用意します。
暗い部屋でキャンドルに
明かりを灯し、天使をしばし
照らしたら、キャンドルを
両手に取り、炎を吹き消します。

天使が運んできた幸せを、
キャンドルに封じ込めること
ができるでしょう。

☆星のささやき
「幸運」の象徴である天使に、
「夢」や「希望」を表す海王星
のイメージでもあるキャンドル、
そして、「女性の幸せ」を表す
金星のアイテムの花を組み合わ
せるこ
とで、幸せをつかむチャンスが
やってくるおまじないです



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「遠 恋」―Ⅲ― 二匹の鯉

2017-06-22 00:01:01 | 日記
留守番電話にあのひとの声が残
っていたのは、出会った日の翌
日。

それは、ほとんど空っぽになって
いる部屋で、翌朝には解約して
しまうことになっている電話機
が受信した、最後のメッセージ
だった。
再生ボタンを押したのは、夜中
の十二時ちょっと過ぎ。

四条河原町で友だちの佳代子と
会って、食事をし、お酒を飲ん
で、別れを惜しみつつ、アパー
トに戻ってきたところだった。

「書店でお目にかかった井上で
す。きのうはどうもありがとう。
おかげであの絵本、すごく喜ば
れました。もう一度お礼が言い
たくて、昼過ぎに本屋さんへ
立ち寄ってみました。

アルバイト、きのう辞められた
んですね。それで、お店の人に
無理矢理頼み込んで、電話番号
を教えてもらって、かけてます。
迷惑だったらごめんなさい。
今は、東京からかけてます。

あしたアメリカに戻ってしまい
ますが、今夜はずっとここにい
ます。内田という友人の家です。
よかったら電話下さい。番号は、
東京03の・・・・・」
ああ、なんてことだろうと
思った。
東京から、かけてます?
あしたは、アメリカへ?
昼過ぎに、立ち寄ってみた?

ああなんていうことだろうと、
思った。再会のチャンスが、すぐ
そばまでやってきていたのに、
わたしはそれを、取り逃してしま
ったのだと。なぜならわたしは
お世話になった人たちに挨拶する
ため、十一時少し前に書店を訪ね
ていたのだった。

それに、あしたはわたしも東京へ
戻るのに―――
お酒の酔いがいっぺに、醒めてし
まった。
何度かメッセージを再生しながら、
迷った。こんなに夜遅く電話して、
大丈夫だろうか。

でも、声が聞きたい。もう一度、
話したい。それに、あしたはアメ
リカへ行ってしまうなんて。

電話するなら、今しかないではな
いか。さんざん迷ったあげく、
かけてみることにした。呼び出し
音を五回鳴らして、誰も出なけれ
ば、切ろうと思っていた。

「はい、もしもし」
呼び出し一回で、飛び込んできた。
真夜中の海を照らす、灯台の
明かりのようなあのひとの声。
「待ってたよ」
と、あのひとは言った。

「さっきから電話のそばで、じ
っと待ってた。絶対にかかって
くるはずだと思って」

「どうして・・・・」
そんな、確信が持てたの?わたし
の気持ち、わかってたの?
「どうしてって?そんなの
当たり前じゃん」
火花がぱっと、弾けるような言い方。

遥る気持ちを抑えながら、わたし
は言った。
「あの、きょう、お店に来てくだ
さったんですよね」
「うん。新幹線に乗る前に。急に、
会いたくなって」
会いたくなって?
わたしに?

柔らかな薔薇の棘が、胸に刺さった。
純粋で、確かなもの。その時それが、
すっと食い込んだ。そんな気がした。

会いたかった、わたしも、すごく。

そんな風にして、あのひととわたし
はつながった。果てしなく広い海で、
巡り会えた二匹の魚のように、再び、
つながることができた。京都と東京
を結ぶ、電話線のはしっことはしっこ
にいながら。



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