人間は誰でも、いくつも欠点
を持っているし、コンプレッ
クスも悩みもある。
自分には才能や感受性がない
からとあきらめるのではなく、
心をきちんと持って肥料をや
って育てていければどんどん
成長していくものである。
生まれつきの才能はもちろん
あるだろうけれども、そういう
ものは放っておけばなくなる。
才能ある人でも、心をかけて
自分を一生懸命に磨き上げる
からこそ、いい仕事を残す
のである。
さして才能がないから自分は
駄目だと放り出すよりも、自
分を大事にして心を持ち続け
ることが大切であると作家の
辻邦生さんは語る。
本を書くにしても、人はたい
へんなことと思うかかもしれ
ませんが、人より少し早く
起きて、
出かけるまでに五ページなり
十ページを書くだけでいい。
ただ毎日続けていると、ある
日気がつくと何百ページに
なっているだけのことです。
毎日やることだけきちんと
やっていれば、自然と仕事
はでき上がっていきます。
これは何でも同じで、「~
がない」と嘆いたりする
ことなく、毎日きちんと
心に決めたことをじっと
やり続ければ成果は自然
とついてきます。