佐久市 ヤナギダ 趣味の店

長野県佐久市野沢93番地
ヤナギダ☎0267-62-0220

―幸せの音―

2024-01-09 13:04:45 | 日記
人生にとって幸福な音が
三つある。
1. 夫が家にいて、静かに本を
を読んでページをめくる音
2. その傍らに妻がいて、、何
かを作っている音
3. その夫婦の側で、子供が
元気に遊び戯れている音

日本のよき時代にあった音たち。

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優しい人は何も知らなかった。

2024-01-09 13:01:21 | 日記
もしもわたしが、わたしの妊
娠を告げていたとしたら、優
しい人はおそらく、

優しいままではいられなくな
っていただろう。

いっそ、今ここで、何もかも
話してしまおうか、と、わた
しは雨に濡れたフロントガラ
スを見つめながら思っていた。

でも、すぐに打ち消した。そ
んなことを話して、いったい
どうなるというのか。

お互いの苦しみが増幅するだ
けではないか。

わたしには、自分を不幸にす
る自由はあっても、優しい人
の子どもたちを傷つける権利
はないのだ。

それに、わたしが欲しいのは
あなたの子ども、ではない。

けれど、奥さんには知って欲
しかった。わたしがここで、
こうして泣いていることを、

ただ、知ってくれるだけで、
よかった。
「きっと話してよ。きっとよ。
お願い、約束して」
「約束する」
優しい人は約束を守らなか
った。

それは、優しい人がわたしと
付き合っているあいだ中、わ
たしにつき続けていた無数の、
優しい嘘のひとつに過ぎなか
った。

優しい人に送られて、泣きな
がら戻っていった部屋の暗闇
のなかで、わたしを待っていた
のは小鳥たちと、別れの決意だ
った。

知らず知らずのうちに、わたし
の頬を涙が伝わっていた。その
涙は温かく、微笑みにも似た涙
だった。

この世の中には、すべてを手に
入れてもなお不幸な人間がいる
ように、すべてを失ってもなお、
幸福でいられる人間もいるのだ
と思った。

わたしは、幸せだった。執着と
欲望にがんじがらめになった愛
の死と引き換えに、わたしは今、
空っぽの水槽のなかに在っても、

永遠に生き続けることのできる
愛を、手に入れたのかもしれな
かった。死を知るためには死な
なくてはならないように、

愛を知るためには、愛さな
くてはならないのだ。わたしは
愛する。それがわたしにとっ
て、生きるといこと。


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運のいい人、悪い人。

2024-01-09 12:59:02 | 日記
心が変われば態度が
変わる。
態度が変われば習慣が
変わる。

習慣が変われば人格が
変わる。
人格が変われば運命が
かわる。

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「それから、言い争いが始まった」

2024-01-09 11:56:58 | 日記
優しい人と別れて、京都から
東京に出てきたわたしは、三
十九歳になっていた。

ある秋の休日の午後のことだっ
た。会社の車を借りて、奥多摩
に住んでいる友人の家に遊びに
行ったその帰り道。

西の空には夕焼けの名残りが
うっすら残っていたけれど、
彼方の山の端には黒雲が渦
巻いて、雨になりそうな気配
だった。

友人に教わった通りの道を選ん
で、走っていたつもりだったの
だけれど。でも、偶然に迷い
込んだ道は、美しくつかのまの
紅葉狩りを楽しんだ。

やがてとっぷり陽が暮れて、あ
たりの樹木が濃い闇に染まり
始めた。最初は幹、次に枝、そ
して最後は葉っぱに、闇がひっ
そり落ちてきた。

ガソリンスタンドで道を尋ねて、
正しい道路に乗り入れたときに
は、時計はすでに夜の十時を
回っていた。

小雨の降る夜道と、明かりに
照らされた橋と、ゆるめたス
ピード。

その組み合わせあがゆっくりと、
わたしの身の内に、温かい液体
のような何かを運んできた。そ
れはひたひたと波のように寄せて
きて、躰中に広がっていった。

ああ、優しい人だ!
と、わたしは感じた。
優しい人が今、ここにいる、
わたしのすぐそばにいる。

いいえ、優しい人は座席に座って
いる。
今、わたしが座っているこの場所
に。
わたしたちはふたりで、この車に
乗っている。

忘れもしない、あれは、やはりこ
んな雨振りの夜。琵琶湖の畔にあ
る町までドライブに出かけた帰り
道。わたしたちは車の中で言い争
いをした。

わたしは家を出た直後に、あらか
じめ必要事な事柄をすべて書き込
んだ離婚届けを、夫に送ってあっ
た。

夫がついに観念して、離婚届を
役所に出したということを、わ
たしに伝えていたのだった。

優しい人の運転する車が、琵琶湖
に架かっている長い橋の手前で

信号待ちをしているとき、わたし
はその話しを切り出して、今夜は
わたしの部屋に泊まっていって
欲しい、と頼んだ。

その夜、独りぼっちで眠るのは
あまりにも心細く、あまりにも
つらいことのように思えていた。

「お願い。今夜だけでいいから。
わがままを聞いて」
わたしの必死の懇願に対して、
優しい人は「それはできない」
と、即座に応えた。

「今夜は予定通り、あっちに戻
らないと」。
それから、言い争いが始まった。

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「ひととして」

2024-01-09 11:54:33 | 日記
魅力というのは、じっと静止して
いる状態ではなく、積極的、能動的
に働き、はたらきかけ、求め、
あたえるときに生じるものなのだと
思う。

ひとにやさしくしたり、笑い
かけたり、親切にしてあげたり、
いたわったりするときに、光るもの
なのだ。

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『心の”歩幅”を大きくする秘訣』

2024-01-09 11:51:45 | 日記
運命は心の中にある、
それは「意識が行動を作り、行
動が習慣を作り、習慣が体質を
作り、体質が運命を作る」から
だと考えています。

ですから、自分の運命を変えよ
思ったら、己の心=意識を変え
るにはどうしたらいいのでしょ
うか。

私たちが、「この頃あの人(の
意識が)変わったわね」という
とき、その人の心は見えないの
で、普段の言葉遣いなり、行動
の変化を見て判断しているはず
です。

ところで、たとえば「急ぐ」と
いう行動を考えてみると、人間
は言葉で考える動物ですから、
心の中で「急がなければ」とい
う気持ちが、無言であれ発せら
れた結果として、

「歩幅が大きくなり」急ぐ行動
を起こすわけです。

ですから、行動を変えるには、
言葉を変えればいいわけです。

意識を変えるには、まず毎日
使う言葉を意識して変えるこ
とです。

意識している間は本物では
ありませんが、そのうちに
無意識で行えるようになって
きます。そうなれば本物です。

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『こんな「貧しさ」ほどみじめなものはない』

2024-01-09 11:49:32 | 日記
お金や物がどれだけあっても、
心が安らでなければ貧しい
生活になります。

人間の本性として、お釈迦様
が「ヒマラヤを黄金と化して
も、なお一人の欲望を満足さ
せることはできない」と語っ
たように、

お金や物があればあるほど、
さらに欲望が高まってなか
なか落ち着かないのが人間
です。

「強制された貧困は人をお
としめる。
選んだ貧困は人を神に近づ
ける」と言いますが、

お金や物がなくても、心が
満ちていれば豊かで幸せな
生活が送れます。

人間が幸せになるためには、
家族や健康、財産、地位な
ど、人により様々な条件が
あります。

しかし、最も大切なものは
「心を安らぎ」ではないか
と思います。

ところが、「心を安らかに」と
口で言うのは簡単ですが、こ
れほど難しいものはありません。

どんなに幸せそうに見える人で
も、それなりに心の悩み、苦し
みがあって、なかなか心安らか
になりにくいものだからです。

それは人間の心の中の執着が
生むのではないでしょうか。

心が凝り固まって、物事に
固守するからだそうです。
何事にも執着しない、柔らかな
心を目指したいものです。


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