『答えが出たからやるのでは
ない。答えが出ないからやって
みるのだ』
人は直感的にバカげた行動をする
けど、それなしに成功しないわ」。
―映画『ボディガード』―
この商品、このサービスは確実に
大ヒットする。そう100%わか
っていれば、みんなが「やらせて
ください」と言うに決まっている。
かつて、それに似た時代があった。
モノが不足していて、つくれば売れ
た時代だ。
また、似た方法もある。人まねをす
るビジネスだ。
しかし、もうそれでは成功はおぼ
つかない。モノはあふれている。
また、ニーズの変化が早く商品寿
命が極端に短いから、まねをした
ころにはブームが去っている。
現代のヒットは意外なところから
生まれ、「こうやれば売れる、成功
する」という法則が読みにくい。
ニーズが見えにくい時代には、行動
第一でトライ・アンド・エラーで
を徹底しなくてはならない。
「ファイアー」は射撃で「撃て」の
意味だ。かつてのようにニーズが
はっきりしていた時代は、そこを
ねらって引き金を引けばよかった。
しかし、ニーズが不透明ないまは、
こちらから新しい市場を創出してい
くことが求められる。
では、新しい市場はどこにあるか。
それを長々と議論しても意味はない。
「だいたいこのあたり」というとこ
ろに、まず打ち込んでみる。
つまり、「ファイヤー」だ。
撃っても「下手な鉄砲」だったとわ
かったらすぐ止める勇気も必要だが、
大切なのは失敗を恐れることなしに、
「まずやってみる」ことである。
考えなしの行動も困るが、考える
だけで行動しない人はもっと困る。