Sapoと本屋さんに行くと、
「ちぎりパンを作ろう! エンゼル型つき」
と言うような本が、何冊か並んでいた。
エンゼル型というのは、輪になったパンを焼く型らしい。
それを見たSapo、
「これ欲しい!ちぎりパン、焼いてみたい!」
と本を手に取りじっと見ている。
本のお値段を見てみると、どれも2000円ほど。
今時、パンのレシピなんてネットでいくらでも手に入るのに、2000円も払うのはもったいないと思う私。
エンゼル型だって、Sapoがそう何度も使うとは思えなく・・・。
(家には、そういうクッキー型やマドレーヌ型が、たくさんある・・・笑)
「よし!家にあるもので作ろう!」
と提案してみると、Sapoもすんなり、
「それならその方がいいね!」
と納得してくれた。
ふふふ・・・2000円、浮いたよ・・・。
実は、我が家の炊飯器には、『パン発酵』・『パン焼き』という機能がついている。
でも、今までは一度も使ったことがなかった。
なぜなら、我が家でパンを焼くのは、旦那さんと決まっているから。
彼は自分で温度や時間を管理して、発酵・成形し、オーブンでパンを焼く。
イーストの香りがプ―ンとする旦那さんの焼くパンは、とっても美味しい♪
なので、私はパンにはチャレンジしないことにしていたのだ。
でも、今回はSapoが作れるちぎりパン。
できるだけ器械任せで(笑)、簡単に作れる方が良いので、炊飯器を使ってみた。
レシピは、以前テレビでやっていたものをアレンジ。
粉を振るったり、材料を混ぜたり、練ったりした生地を、炊飯器で一次発酵させる。
↓炊飯器で一次発酵を終えた生地を、ガス抜きし、小さく切って丸める。
↓炊飯器に並べて、2次発酵したところ。
プックプクに発酵済みで、良い感じ。
↓50分ほど焼くと、こんな感じ。
色が白くて美味しくなさそう・・・(笑)
炊飯器のマニュアルによると、
「上の面に焼き色がつかないので、焼き色をつけたいときには、裏返して10分焼きましょう!」
となっていたので、裏返して焼いてみた。
裏返して焼いたので、上がつぶれたけど、まぁ、美味しそうに見える(笑)
ひとつちぎってみたら、あら、びっくり!
普通のパンになってる!
食べてみたら、これがホントに、全く普通のパン・・・。
スーパーで売ってるパンときめ細かさ、口触り、そして味も変わらず、手作り感が全くない。
旦那さんが焼いてくれるような、
「イーストの香りがプ―ンとして美味しい!!」
という感動がない・・・。
「これなら、普通にスーパーのパンを買っても良いのでは・・・?」
と私が悩み始めたところに、『くちばしの長い』が帰ってきた。
Sapoは、
まだアツアツなパンを
「美味しい!!!」
と言いながら、すごい勢いで食べた。
・・・まぁ、Sapoが気に入ったのならいいか・・・
と普通のパンを「よし!」とすることにした(笑)
あっ、『くちばしの長い』(またはくちばしが長い)と言うのは、北海道の方言で、
食べ物のあるところにタイミングよく現れる、など、食べ物運が良い人のことをさして言う言葉。
面白いでしょう(笑)
夕食は、
「パンにはビーフシチューでしょう!」
とわけのわからないことを言うSapoのリクエストで、ビーフシチューとサラダ。
シチューはSapoが盛り付けたので美しくない・・・(笑)
作業時間20分+発酵40分×2+ベンチタイム10分+焼き50分+10分=3時間弱
「何て簡単なんでしょう!これならSapoも作れるはず!」
・・・と納得し、書いたレシピをSapoに渡そうとすると、Sapoが言った。
「あぁ、ちぎりパン、食べて満足したからもういいよ!」
・・・作らんのかい・・・。
・・・2000円かけなくてよかった・・・・(笑)