※ 今日は、記事が長くなってしまった。
お時間の無い方は、お暇なときに~m(__)m ※
クリスマスの週末、相変わらず家族で過ごすさぽつぴ家(笑)。
クリスマスイブの夕食↓
前回のSapoのクリスマスで好評だった『牛肉の赤ワイン煮』。
(今回は、私が作ったので、簡単バージョン・・・笑)
ムール貝をボイルしたものをバジルソースで。
頂き物のハムやチーズと野菜を切って載せただけのオードブル(笑)
そうそう、シュトーレンは忘れられない。
切る前に写真を撮るのを忘れた・・・(笑)。
・・・と、なかなか手抜きな割には、美味しいクリスマス・ディナーだった。
そして、プレゼント交換♪
旦那さんからは、温かそうなパジャマのプレゼント。
Sapoからは、恒例になりつつあるツムツム(笑)。
今回は、クリスマスバージョンのディジー。
(トナカイバージョンのドナルドは、旦那さんがもらったもの)
私から旦那さんには、ネクタイ。
ありふれてるね(笑)。
旦那さんと私から、Sapoへのプレゼントは、
ミュージカル『ウィキッド』の楽譜(ピアノと歌)、
(写真を撮り忘れた・・・)
旦那さんが作ったポップアップのクリスマスカード。
そして・・・。
バレエシューズ。
「どうしてバレエシューズ?」
と思われる方もおられるだろう。
・・・って、普通思うよね・・・(笑)。
Sapoは小さい頃、バレエを習っていた。
引っ越しをして、教室に通えなくなり、それを期にバレエを辞めてしまったが、
Sapoは踊ることが好きだった。
バレエ曲のCDをかけては、いつもクルクル踊っていた。
中学校に入り、
「どうしても、もう一度、バレエをやりたい!」と
教室を探していた矢先、Sapoは膝にけがをした。
正確に言えば、小学校の頃から、Sapoはよく膝を痛めた。
運動会の練習をしていても、スキーをしていても、
ちょっとしたことで、すぐに膝を痛め、病院へ通っていた。
骨折も気づかないSapoが痛くて歩けないというのだから、
その痛さは相当なものだったのだろう。
病院に行くと診断は、いつも
「膝関節の炎症ですから、冷やしておいて下さい」
だった。
そして、2~3週間、松葉杖を使って過ごし、いつか良くなるを繰り返していた。
中学校に入り膝を故障したときには、
(引っ越しで)いつも行っていた病院が遠くなり、
家の近くの整形外科に行ったのだけど、
これが運よく、膝専門のお医者さんがいらっしゃる病院だった。
診断の結果、Sapoのけがは靭帯の損傷だった。
そして、その原因はSapoが生まれつき持っていた膝の骨の異常だった。
「この膝では運動はできません。
運動を諦めるか、膝の手術をするか、
どちらかを選択するしかありません。」
と、手術に成功したスポーツ選手の話をお医者さんから聞き、
Sapoは手術することを選んだ。
数時間に及ぶ手術と、40日に渡る入院生活で、
Sapoの膝は、やっと普通の人と同じ形になった。
さらに2ヵ月間のリハビリを経て、Sapoはスポーツジムに通い始めた。
膝の周りに筋肉を付けて、バレエを踊れるようになるために、
トレーナーについていただき、一歩一歩、前進していった。
だけど、そんな努力も、ほんの半年ほどで終わりになった。
Sapoの靭帯は再び損傷してしまった。
診察室で、お医者さんは言った。
「残念ですけど、運動は諦めていただくしかありません。」
Sapoは、バレエも、スキーも、友達と鬼ごっこすることも、遠足すら行けなくなった。
今、Sapoは、「成人式までにダイエットする!」と、
バレエ・ダイエットのDVDを見ながら、軽い運動をしている。
そんなSapoに、
「クリスマスプレゼントは何が欲しい?」
と聞いたら、
「バレエ・シューズが欲しい」
と言う答えだった。
私は、
「どうして?」
って聞けなかった。
Sapoも理由は言わなかった。
Sapoと二人、バレエ・シューズを買いに行った帰り道、
Sapoが笑いながら言った。
「大学はそこそこんとこでいいから、
(Sapoにとっては、だいぶ頑張った大学だったので・・・笑)
バレエが踊れる大学生になりたかったな~(笑)。」
「そして、バレエが踊れる社会人になって、
バレエが踊れるおばさんになって、
バレエが踊れるおばあさんになりたかったなぁ~(笑)。」
Sapoの弱音や悲しみを、私は初めて聞いた。
親はみんな子供の健康を祈ってその子を産むのだけど、
親の願いが叶うとは限らない。
Sapoもそんなことはよくわかっているので、
膝のことを、一度も嘆いたことはなかった。
いつも、
「まぁ、まぁ、仕方ないさ」
と言うだけだった。
クリスマスの夜、Sapoは新しいバレエ・シューズを履いて、
いつものバレエDVDを見ながら、楽しそうにストレッチをしていた。
そんなSapoの笑顔が辛かった。
そして、ストレッチを終えたSapoが言った。
「この先生、バレエリーナだけあって、動きが綺麗なんだよ~。
指先まで神経が通ってるっていうかさぁ~。
でもね、この先生、毎回、同じところでふらつくんだよ(笑)。
バレエリーナと言えども、苦手があるんだね!」
・・・Sapoちゃん・・・。
先生が、毎回、同じところでふらつくのはね、
Sapoちゃんが、毎回、同じDVDを見ているからだよ・・・。
先生がふらついたのは、1回だけなんだよ・・・。
Sapoの天然は、天使からの贈り物なのか(笑)。
優しいプレゼントに感謝する、クリスマスの夜だった。