さぽつぴ日記

天然系主人・Sapo(娘)・Tsupi(私)の三人の生活を不定期更新中!

クリスマスとバレエ

2016-12-26 18:05:02 | 日常

※ 今日は、記事が長くなってしまった。

お時間の無い方は、お暇なときに~m(__)m ※

 

クリスマスの週末、相変わらず家族で過ごすさぽつぴ家(笑)。

 

クリスマスイブの夕食↓

前回のSapoのクリスマスで好評だった『牛肉の赤ワイン煮』。

(今回は、私が作ったので、簡単バージョン・・・笑)

 

ムール貝をボイルしたものをバジルソースで。

 

頂き物のハムやチーズと野菜を切って載せただけのオードブル(笑)

 

そうそう、シュトーレンは忘れられない。

切る前に写真を撮るのを忘れた・・・(笑)。

 

・・・と、なかなか手抜きな割には、美味しいクリスマス・ディナーだった。

 

そして、プレゼント交換♪

 

旦那さんからは、温かそうなパジャマのプレゼント。


 

Sapoからは、恒例になりつつあるツムツム(笑)。

今回は、クリスマスバージョンのディジー。

(トナカイバージョンのドナルドは、旦那さんがもらったもの)

 

私から旦那さんには、ネクタイ。

ありふれてるね(笑)。



旦那さんと私から、Sapoへのプレゼントは、

ミュージカル『ウィキッド』の楽譜(ピアノと歌)、

(写真を撮り忘れた・・・)

旦那さんが作ったポップアップのクリスマスカード。

 

そして・・・。

バレエシューズ。

 

「どうしてバレエシューズ?」

と思われる方もおられるだろう。

・・・って、普通思うよね・・・(笑)。

 

Sapoは小さい頃、バレエを習っていた。

引っ越しをして、教室に通えなくなり、それを期にバレエを辞めてしまったが、

Sapoは踊ることが好きだった。

バレエ曲のCDをかけては、いつもクルクル踊っていた。

 

中学校に入り、

「どうしても、もう一度、バレエをやりたい!」と

教室を探していた矢先、Sapoは膝にけがをした。

 

正確に言えば、小学校の頃から、Sapoはよく膝を痛めた。

運動会の練習をしていても、スキーをしていても、

ちょっとしたことで、すぐに膝を痛め、病院へ通っていた。

骨折も気づかないSapoが痛くて歩けないというのだから、

その痛さは相当なものだったのだろう。

病院に行くと診断は、いつも

「膝関節の炎症ですから、冷やしておいて下さい」

だった。

そして、2~3週間、松葉杖を使って過ごし、いつか良くなるを繰り返していた。

 

中学校に入り膝を故障したときには、

(引っ越しで)いつも行っていた病院が遠くなり、

家の近くの整形外科に行ったのだけど、

これが運よく、膝専門のお医者さんがいらっしゃる病院だった。

 

診断の結果、Sapoのけがは靭帯の損傷だった。

そして、その原因はSapoが生まれつき持っていた膝の骨の異常だった。


 

「この膝では運動はできません。

運動を諦めるか、膝の手術をするか、

どちらかを選択するしかありません。」

と、手術に成功したスポーツ選手の話をお医者さんから聞き、

Sapoは手術することを選んだ。

 

数時間に及ぶ手術と、40日に渡る入院生活で、

Sapoの膝は、やっと普通の人と同じ形になった。

さらに2ヵ月間のリハビリを経て、Sapoはスポーツジムに通い始めた。

膝の周りに筋肉を付けて、バレエを踊れるようになるために、

トレーナーについていただき、一歩一歩、前進していった。

 

だけど、そんな努力も、ほんの半年ほどで終わりになった。

Sapoの靭帯は再び損傷してしまった。

 

診察室で、お医者さんは言った。

「残念ですけど、運動は諦めていただくしかありません。」

 

Sapoは、バレエも、スキーも、友達と鬼ごっこすることも、遠足すら行けなくなった。


 

今、Sapoは、「成人式までにダイエットする!」と、

バレエ・ダイエットのDVDを見ながら、軽い運動をしている。


 

そんなSapoに、

「クリスマスプレゼントは何が欲しい?」

と聞いたら、

「バレエ・シューズが欲しい」

と言う答えだった。

私は、

「どうして?」

って聞けなかった。

Sapoも理由は言わなかった。

 

Sapoと二人、バレエ・シューズを買いに行った帰り道、

Sapoが笑いながら言った。

 

「大学はそこそこんとこでいいから、

(Sapoにとっては、だいぶ頑張った大学だったので・・・笑)

バレエが踊れる大学生になりたかったな~(笑)。」

「そして、バレエが踊れる社会人になって、

バレエが踊れるおばさんになって、

バレエが踊れるおばあさんになりたかったなぁ~(笑)。」

 

Sapoの弱音や悲しみを、私は初めて聞いた。

親はみんな子供の健康を祈ってその子を産むのだけど、

親の願いが叶うとは限らない。

Sapoもそんなことはよくわかっているので、

膝のことを、一度も嘆いたことはなかった。

いつも、

「まぁ、まぁ、仕方ないさ」

と言うだけだった。

 

クリスマスの夜、Sapoは新しいバレエ・シューズを履いて、

いつものバレエDVDを見ながら、楽しそうにストレッチをしていた。

そんなSapoの笑顔が辛かった。

 

そして、ストレッチを終えたSapoが言った。

 

「この先生、バレエリーナだけあって、動きが綺麗なんだよ~。

指先まで神経が通ってるっていうかさぁ~。

でもね、この先生、毎回、同じところでふらつくんだよ(笑)。

バレエリーナと言えども、苦手があるんだね!」

 

・・・Sapoちゃん・・・。

先生が、毎回、同じところでふらつくのはね、

Sapoちゃんが、毎回、同じDVDを見ているからだよ・・・。

先生がふらついたのは、1回だけなんだよ・・・。

 

Sapoの天然は、天使からの贈り物なのか(笑)。

優しいプレゼントに感謝する、クリスマスの夜だった。