先週の土曜日、Sapoが紅白パーティーをしている頃、
世間はセンター試験初日を迎えていた。
センター試験と聞くと、私はいつもSapoのセンター試験初日を思い出す。
その日は朝からひどい吹雪で、徒歩30分の試験会場までSapoが歩いて行くのは、
全く無理な状況だった。
方向音痴のSapoなので、晴れていてもちゃんと着くかどうか不安なのに、
吹雪で前も後ろもわからない様な状況では、とても一人で行かせられない。
・・・と言うわけで、旦那さんと二人、Sapoを試験会場まで送って行った。
「帰りもここに迎えに来るからね！」
「頑張らなくていいから、いつも通りにね！」
と緊張で顔がこわばっているSapoを車から送り出した私は、
たぶんSapoに負けないくらい緊張していたと思う。
「いつも通り」なのは、決して「いつも通りであれば合格できる」というわけではない。
緊張している試験本番、どんなに頑張っても「いつも以上の力」が出せるわけがない。
なので、そこは頑張らず、いつも通りの力を出せればOK！ってことだ。
試験が終わる時間になっても、お天気はまだ荒れ放題だった。
少し早めに待ち合わせ場所に着くと、同様に子供の帰りを待つ車がたくさん並んでいた。
それから、しばらくして、校門から試験を終えた子供たちが続々と出て来た。
しかし、いくら待ってもSapoは出てこない。
子供たちの列が途絶え、誰もいなくなっても、Sapoは出てこない。
ひょっとしたら、試験、全然できなくて出てこれないのだろうか・・・
どこかで打ちひしがれてるのだろうか・・・
旦那さんと私が、
「会場、見に行った方がいいかな・・・」
と相談を始めた頃、Sapoが校門を走って出て来た。
「どうしたの？」
と聞いて良いものかどうか、一瞬考えていると先にSapoが言った。
遅くなってごめんね！
試験終わって筆記用具片付けてたら、教室に誰もいなくなっちゃってってさぁ～。
廊下に出たら、玄関の方向がわからなくって、ずいぶん迷っちゃったんだよ～。
ウロウロしてたら先生らしき人にばったり会って、玄関まで送ってもらったの！
私、3階で玄関探してたみたいでさぁ～！
そりゃ、玄関、見つからないよね！
あはははは！
そんな超方向音痴のSapoだったが、
先週の月曜日から2泊3日で東京ディズニーリゾートに遊びに行ってきた。
JALのマイルが貯まっていたので、それを使っての一人旅だ。
マイルは、スイス短期留学の時に貯まったもので、有効期限が近づいていた。
「遠くまで飛行機乗ったから、マイルがたくさんたまったんだよ！
無効になったらもったいないよ！」
と説明すると、
「それは無駄にしちゃもったいない！」
と大好きなディズニーランドに行くことにしたのだ。
ホテルを予約し、ディズニーランド・シーのチケットを買い、リムジンバスを予約し・・・
と驚くべき行動力で、次々と準備し、そしてSapoは一人で飛んでいった。
3日間ディズニーを堪能したSapoは、たくさんのお土産とともに無事戻ってきた。
その中でも、一番うれしかったのは、3人お揃いのキーチェーン。
ディズニーに行くたび、いつもお揃いのキーチェーンを買うさぽつぴファミリー。
Sapoは覚えていてくれたのだ。
4年の歳月は、こんなに人を成長させるのだ。
とキーチェーンを見て私が感動しているとSapoが言った。
「でもJALって太っ腹だよね！飛行機に乗るだけでタダでマイルくれるなんてね～！」
・・・いや、それは違うよ、Sapoちゃん・・・
・・・「乗るだけ」でマイルがもらえるワケじゃないんだよ・・・
・・・それだけのお金を払ってるからもらえるんだよ・・・
Sapoの成長の伸びしろは、まだまだありそうだ（笑）。