Carpe Diem

シンシナティ大学で都市計画を勉強していた、ある大学院生の物語。現在はマンハッタンで就活。

Life after Act for Japan

2012-04-11 19:55:09 | study abroad
Act for Japanで東日本大震災のために募金活動をしてから、もうすぐ2週間が経とうとしている。
今までは募金活動で遅れた課題をまきかえすのに必死でなかなか記事が書けなかったのだけど、
今回は少しの回想と近況説明もかねてのアップデートをしたい。

最初に今回のボランティアを頑張っていた友達のFacebookに
嬉しいニュースが書いてあったのでちょっと紹介したい。


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  Act for Japanの日本人の皆さん:

  この話は、特に日本人の間で共有しておいた方がいいと思ったので、
  日本語で投稿します。
  募金活動が終わった後、たまりにたまった
  宿題をやるために図書館に行きました。
  4時頃、中東系の一人の学生がオレの方に向かって歩いて来ました。
  オレはその人のことは知らなかったんだけど、
  その人はオレのことを知ってる様子。
  そして、オレに向かって「募金活動をしてた日本人だよね?」
  と言ってきました。
  オレは、「そうです」と。そしたら彼は「募金がしたい」と言って、
  ポケットから財布を取り出し紙幣を机の上に置きました。
  小さくたたんであったので、何ドルだかわからず、
  確認したら、20ドル紙幣でした。
  オレは驚いて少し取り乱し、「これは多すぎます」と。
  そしたらその学生は「静かに。いいから受け取ってくれ」と。

  おれはそれを受け取ることにしました。
  向こうはすぐにその場を立ち去ろうとしたので、十分にお礼も言えず、
  ただ一言どこの出身ですか、とだけ質問しました。
  そしたら、「ヨルダンです」と。

  そして彼はその場を立ち去ってしまいました。
  この話を日本人の間で共有しておきたいと思ったのは、
  もし、みんなの学部内やクラスメイトの中で、ヨルダンの留学生がいたら、
  その人が彼である可能性も無くはないと思ったので、
  もしそうだったら、この出来事を共有し、
  同じ日本人として一言お礼を言ってもらえたらと思ったので、投稿しました。
  ヨルダン人はこの大学に何人ぐらいいるのでしょうか。

  彼の外見の特徴は、身長180センチくらい、細身、坊主頭で、
  前のほうがほとんど髪が薄い。無精ひげ。肌の色は中東系にしては比較的白い。

  なんか犯人の容疑者みたいな情報ですが、これがその人の特徴です。
  今思えば、名前と、学部くらいまで聞いておけばよかったと後悔してます。

  ということで、合計の寄付金額は、プラス20ドルの1059.03ドルです。

  ただでさえ、1000ドル以上もお金が集まり、活動やって良かったと思っていたのに、
  終わった後に、こんな出来事にそうぐうして、何とも言えない気持ちになりました。
  ということで、日本人のみんなさん、
  ヨルダン人に今後会うことがあれば、彼のことを思い出してください。
  みんな勉強に追われていると思いますが、よい週末を。

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本当に今回の募金活動は多くの人の善意でいろいろと助けてもらった。
例えばアメリカの女の子で自分で材料を買ってお菓子を作ってくれた友達がいた。
こっちがそのお菓子に掛かったお金はみんなで払うからと言っても、、
「日本のためになったのならそれでいいよ」と言って1ドルもお金を受け取らなった。
また今回の募金は実際には日本に一度も行ったことのないアメリカの友達の発案だった。


もう一区切りついたように見えたAct for Japanだけど、
友達によると日本大使館の方が今回の募金活動に興味を示してくれたようだ。
またこれから進展があるのかもしれないとちょっと期待してしまう。

募金活動が終わり、学校の授業にも追いついたところで、
改めてシンシナティに春が来たのに気づいた。








大切なこと

2012-04-11 19:09:14 | daily life
最近、アメリカナイズされてきたのではないかと思うことがある。
昨日は特にそのことを強く感じさせられた。
ここでいうアメリカナイズは個人主義に染まってきているいうことだ。
最初の方はアメリカ人が予想以上に集団行動ができていないことに驚いた。
僕も集団行動は苦手な方だけど、僕から見てもそれ以上に。

それがやらなければいけないことに追われて余裕が余裕がなくなってくると、
気づかないうちに自分にもその考えが身に付いたのかもしれない。
例えばグループ発表も自分は忙しいから友達にやってもらおうとか、
自分の発表さえよければいいや、
そんな考え方がよく頭をよぎるようになってきた。
一歩引いてみると、何でそんな考え方に慣れてしまっていたんだろうかと疑問に思う。
でも色々な課題に追われて、こころにゆとりがなくなるとそう考えられなくなる。

クラスの友達の優しさに触れて改めて、また原点に戻れたような気がする。
今週は春学期が始まってからまだ3週目というのにも関わらず、一番忙しい週だと思う。
また先週からの睡眠不足がずっと続いていたのも大きかったかもしれない。
そんな中で昨日はグループのプレゼンの準備のために3時間半の睡眠時間だった。
今日はGISという教科の宿題の提出日で、その宿題には最低でも10時間は掛かるとのこと。
他の課題に追われていたせいでGISは全くと言っていいほどやっていなかった。
昨日の授業が終わって夕方の6時からその課題を始めた。
ひさしぶりに使うGISは初めはまったく思うように使えず、課題が全く進まなかった。
時間がどんどん過ぎる一方で課題が全然進んでいかない、焦りといらつきがずっと続いた。
また提出という強迫観念や、間に合わないんじゃないかという絶望感に襲われたりもした。
学部の時に建築模型の提出に遅れた時の悪夢が甦ってきそうだった。

そんな状況で多くの友達から宿題について色々なアドバイスをもらった。
いつもあまり話もしていない友達なのにも関わらず丁寧に解説してくれて解けた問題もある。
そして時間は進んでいき、課題の〆切2時間前の朝の7時を回った。
その時にまだ1問、一番難しい問題が残っていた。
教科書を読んでも、ネットで探しても分からなくほとんど諦めかけていた。
そしたら8時をちょうど過ぎたことに一人の友達が教室に来て、やりかたを丁寧に解説してくれた。
そのおかげでどうにか〆切15分前に提出することができた。
睡眠不足やプレッシャーとかの疲労感から身体はぐったりしていた。
でも、こころはすごく温かかった。
今回の課題は友達の助けがなければおそらく〆切には間に合わなかっただろう、
本当にありがたい。

今回のプレゼンやGISの課題を通して、本当に大切なものに気づけたように感じる。