“さるかに合戦”  臼蔵 と 蜂助・栗坊 の呟き

震災や原発の情報が少なくなりつつあることを感じながら被災地東北から自分達が思っていることを発信していきます。

9.11、9.15、3.11

2011年08月02日 15時17分41秒 | 臼蔵の呟き
ゴーヤカーテンがようやく完成しかかっているのですが、仙台は気温が下がり、半そででは寒いくらいです。後一週間で新盆です。

8月6日広島平和式典で広島市長の平和宣言の骨子が明らかになっています。1947年から続く平和式典で広島市は「核の平和利用」を肯定(正力議員の策略に載ってしまった)してきました。今年(64年後)の平和式典で初めて、福島第一原発事故に触れて「核と人類は共存できない」とした故森滝氏に触れたメッセージを送ることになったそうです。また、再生可能エネルギーの活用にも触れるとのことです。少しづつですが原子力発電の稼動、利用反対する包囲網は狭ばまっているように思います。
先日も書きましたが吉永小百合さんが広島で被爆者の詩朗読にあたって「原子力発電所、核の平和利用に関して深く考えなかったことを反省すると」語ったことがニュースで流れています。事実に誠実に向き合い、現実の事態進行に直面し、「考える」ことは非常に重要なことと思います。時代の流れに任せて、思考を諦め(又はせず)、危機に直面したときにのみ右往左往する事からは卒業する事が必要だと思います。「今=ここ」の瞬間瞬間の生き方を考え直す機会(2011.3.11)ではないかと思います。

9.11(2001年)でアメリカを先頭とする先進工業国と非先進国の経済、文化が衝突しました。アメリカ型新自由主義が世界に与えたマイナス影響が問われたのだと思います。それをテロとの戦いと称して「イラク、アフガニスタン攻撃」をおこない、多くのイラク人、アフガニスタン人(その多くはイスラム教徒)を殺しました。その反撃がスペイン、イギリス、アメリカなどにおけるテロ事件となっています。テロを武力(暴力)で制圧しようとする発想自身が野蛮で不当な考え方です。アメリカ、イギリス、スペイン、日本のテロとの戦いを先導した政治家は全て交代しました。一世を風靡した政治潮流の変化に対する評価と転換が起きたのだと思います。

9.15(2008年)でアメリカ型金融資本の暴虐が破綻(世界的な金融危機)しました。いかがわしい金融工学を使った金融商品をアメリカ投資銀行が全世界にばら撒きました。その結果、EU、アイスランドなどの金融機関が次々と破綻し、巨額な税金が投入されたし、されています。その中でアメリカ自動車産業、AIGなどが破綻、政府の資金提供を受けました。また、多くの投資銀行が破綻しました。この9.15も新自由主義の害悪が金融市場を破壊した代表的事例でした。この中で多くの国、金融機関がこれまでの金融政策の見直しを行いました。アメリカによる一極支配の終焉といわれました。9.15が歴史の転換点となりました。

3.11(2011年)も巨大な震災、津波被害、原子力発電所の事故・放射性物質の大量放出が歴史の転機となると思います。今までの大量生産、大量消費、大量エネルギー消費社会、24時間型社会の転換点ではないかと思います。従来型の考え方の議論ではなく、従来型の日本社会の常識、考え方を変える時にさしかかっているのだと思います。






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