“さるかに合戦”  臼蔵 と 蜂助・栗坊 の呟き

震災や原発の情報が少なくなりつつあることを感じながら被災地東北から自分達が思っていることを発信していきます。

小中高いじめ、半年で14万件超 文科省が緊急調査、昨年度の2倍

2012年11月23日 11時00分00秒 | 臼蔵の呟き

山形朝日町の棚田

同上

同上

ニュースで報道されています。また、この一週間のマスコミ報道でもいじめ問題は特集報道も含めて多くなっています。

子供社会、学校におけるいじめは、大人社会における差別、退職強要、パワハラ、強者生存、弱者切り捨て社会の反映だと思います。大人社会と隔離されて子供社会が存在すると考えるほうが異常です。鏡の裏と表の関係のように思います。学校においていじめ件数が多いのは当たり前です。少ない、ないなどと報告する地域、学校のほうが実態を正確に把握していない、報告していない可能性があります。この14万件のうち鹿児島県1県で3万件が報告されは言っています。一県で20%強の件数があるということをみても実態が正確に報告されているのかと疑わざるを得ません。

問題は、件数の増減、多寡ではないと思います。教育現場にある「いじめ」を顕在化させ、「いじめ」の実態、本質を教職員、父兄、地域が認識し、共有化すべきです。そして、子供たちを入れた、いじめ根絶の取り組みを提起し、地域ぐるみで運動を巻き起こすことです。個別事案、少数の教師、該当家族の問題として制限し、隠蔽することが最悪の結果を招きます。いじめを軽視せず、問題を共有化することで、集団で対応できる状況を作ることが教師の負担を減らすことになると思います。

文部科学省がとっている政策の変更も重要です。教職員組合への攻撃、君が代斉唱、日の丸の掲揚などの強要を通じて、教師集団の分断を止めさせることも重要です。いじめと向き合うべき教師がばらばら、いがみ合う関係を無くすことです。また、校長、教頭による教師の管理強化、教育委員会を通じた管理、評価を民主的に改正することも必要です。上司の指示命令に従う、上意下達が教育現場に持ち込まれることで教育環境が著しくゆがめられていると思います。滋賀県の事例は、事実を隠蔽する、教育委員会に都合の悪いことは握りつぶす、報告しないような校長、教育現場、物言わぬ教師を大量に作り出しているのではないかと思います。

問題は件数の多さでも、急激な件数の増減でもありません。ことの本質を理解しない文部科学省、教育委員会、自民党型政治と教育方針、管理教育こそが最大の問題です。この犠牲に子供たちがなっているのです。教師と父兄のいがみ合いを止めて、地域社会、学校、父兄が協力して「いじめ」問題にあたる地域社会を作ることです。そうすれば、大人社会の矛盾を食い止め、是正する教育現場を作り出すことが出来るかもしれません。警察が巡回する学校が異常であると思うべきです。そのような学校は「教育」とは呼べないと思います。

<小中高いじめ、半年で14万件超 文科省が緊急調査、昨年度の2倍>

 今年4~9月の半年間に全国の小中高校などが把握したいじめは14万4054件に上り、約7万件だった2011年度の2倍を超えたことが22日、文部科学省の緊急調査で分かった。命や身体を脅かす恐れのある重大ないじめは278件。いじめ被害の深刻さと広がりがあらためて裏付けられた形だ。
 文科省は「いじめのとらえ方や取り組みの違いで数字は大きく変動する」としており、件数そのものではなく、解決率や解決の方法、未然に防止できた事例などを重視して、各教委に効果的な取り組みを促す方針だ。
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