精華よもやま話   佐々木まさひこ議員のつぶやき

京都・精華町会議員佐々木まさひこのローカル日記

100年

2008年11月03日 09時55分09秒 | 佐々木の想い
 100年というと平均的な一生より長い単位だ。100年前のことを実体験で覚えている人は、ごく少数だ。
 政治の世界で、またぞろ100年という言葉が出てきた。怪しいと思う必要がある。麻生総理の「100年に1度の経済危機」らしいが、科学的根拠はない。とうよりも、自然現象なら太陽の黒点活動の11年周期のようにある程度実証されているが、経済活動というのはきわめて人為的なものであり、周期があるわけではない。20世紀では好況と不況がほぼ10年サイクルで発生するとの観測もあったが、今ではこの法則性も疑わしい。むしろ、アメリカなどは不況になったら、意図的に敵を作って戦争を仕掛け、軍需を呼び起こしてきたという実績がある。
 「100年」という言葉、数年前の年金選挙で使われた。自民党・公明党、特に公明党が一生懸命「100年安心」と。自分達の年金制度改革案をアピールした。しかし、どうだろう、100年どころか改革後すぐに問題が発生し、今ではボロボロで信頼性が地に落ちている年金制度である。
 与党の国会議員は、すぐに「社会保険庁がこんなにひどいとは知らなかった」とか「役人に騙された」とか言うが、役所を使いこなすのは政治家の責任である。長年、政権の側にいた政党としての責任を棚上げするような発言は許せない。
 麻生総理が自ら記者会見して発表した経済対策も、経済学者などには不評である。10点とか30点という評価だ。それもそのはず、まじめに考えておらず「目の前の選挙目当て」の対策だからである。
 有権者の皆さんは、このような目の前のニンジンに惑わされることなく、自分達の人生を左右するものとして政治に参加して欲しいものである。

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