先日、タイトル名にある映画を観た。きょうされん30周年記念で製作された物で、精神障害者の作業所を通して、地域との軋轢と融和していく様を描いたものだ。本来なら、ものすごく長い時間を要して、紆余曲折があり進展していくものだが、1時間半程度の映画では、少し飛躍的な場面もあった。
「きょうされん」は、以前「共同作業所全国連絡会」(だったかな?)という名称だったが改名された。映画も、東京から和歌山県庁に就職するために帰省した方が、地域や家族の誤解を解き、お互い理解し合うというもの。地域の方は「自分たちのふるさとによそ者が入り込み混乱している」というが、作業所側は「ふるさとを少し分けてください」という。ふるさとというものは誰もがあるはずだが、その背景には、精神障害者への理解不足で、地域にいられなかったり、家族の縁談に差し障ると言って社会的入院をさせているケースが多いので作業所の仲間たちには「ふるさと」がないことによる。
私も、議員になる前の仕事で、同じような経験をしている。「いこいの村」という施設を作るための実態調査に回った。家庭もあったし施設もあった。病院関係は大半が精神科系統のところだ。中には「ろうあ病」というありもない病名で主会的入院を強いられていた方もあった。聴覚障害ゆえに職員や他の入所者とのコミュニケーションがとれず、「分かってもらえない」ストレスで暴れたために、手足をベッドにくくりつけてあった方もいた。そういう方たちを少しでも人間らしい人生を歩んでいただくために、仲間たちと力を合わせて施設建設を進めてきた。署名活動、カンパ活動、古紙回収などでの資金集め、各行政への実態報告と協力要請などである。そういう意味からも、この映画の意味するところはよく分かる。
今では、昔ほどの偏見は解消してきたが、まだまだ存在する。
京都の地は、その分野では理解が進んでいると思う。明治時代から障害者教育に民間人が立ち上がったり、岩倉の地域では地域ぐるみで患者のケアをしてきた歴史がある。
精華町内にも作業所は存在する。その存在自身が大きな意味を持ち、地域の理解を広げていくものだ。
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