精華よもやま話   佐々木まさひこ議員のつぶやき

京都・精華町会議員佐々木まさひこのローカル日記

官房機密費 またまた闇の中へ?

2010年06月04日 07時34分34秒 | 各地・分野の動向
 鳩山内閣が退陣した。そんなことはすでに知れ渡っていることだ。以前もアップしたが、気になっていることがある。
 それは、「官房機密費」の行方である。
 正確には報償費というらしいが、内閣官房長官室に常に用意されている使い道自由のお金である。領収書もいらない。昨年の政権交代の際に、選挙後退任までのわずかな期間に、当時の官房長官が2億円余りを引き出していたことが問題視されていた。また、2か月ほど前には、元官房長官であった野中氏が「マスコミ関係やジャーナリスト、評論家などにも渡したことがある」と取材に答えた。一瞬注目されたが、その後のマスコミの突っ込んだ取材もなしに、曖昧なままである。
 今朝の報道では、さほど大きな記事ではないが、平野官房長官が「機密費の使途は引き継がない」と言明したとのこと。要するに、公的な書類としては鳩山政権が何に使ったか、永久に闇に葬られるということである。
 もともと、民主党はこのようなお金の不透明さを嫌っていたはずであるが、一旦権力を手にすると、その誘惑に負けてしまうのであろうか?確かに政治の世界のことなので、100%ガラス張りが困難でも、外交文書のように使途基準ごとの公開とか、一定期間経過後の公開は必要ではないのかと思う。その財源は税金である。しかも、給与のように個人に支払われたモノでもない。
 鳩山政権は、総合的には公約が守れていないと評価されている。普天間、後期高齢者医療制度、障害者自立支援法、労働者派遣法などなど総選挙時の態度とは一変しいる。私も地方政治家として、政権の外からと中からでは若干の変更が生じることは容認するが、これらの変わりようは首をかしげたくなる。ましてや、「官房機密費」の使途など民主主義の根本にかかわることである。
 民主党までも、自民党化して闇から闇に葬り去ることはすべきでない。後世になって「野中さんの方がましだった」と言われないためにも、記録は残しておくべきだ。

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