酒田観光物産協会の総会に出席した。酒田への観光客誘致は、今年が正念場で、どんなプランを描いているのか興味津々だった。 今、山形に風が吹いていると言われている。モンテデォ山形のJ1昇格は、試合のたびに山形がかっこうの宣伝になり、山形の名前が全国に染みとおっていく。ホームグランドの天童は、日本国中のサポーターでいっぱいになり、ユニホームの「つや姫」「平田牧場」は連日選手の動きと一緒にテレビに映し出される。WBCに栗原選手が加わった事も大きな話題になった。NHKの大河ドラマ「天地人」もやがて米沢に舞台が移る。「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」に羽黒山と酒田に星がつき、世界に発信された。まさに追い風である。
中でも、やっぱり極めつけはアカデミー賞受賞作品「おくりびと」が大きい。藤沢周平作品の「蝉しぐれ」の庄内ロケに始まった庄内の「美」の再発見は「おくりびと」で頂点に達した感がある。その後、庄内を舞台にした映画のロケーションは目白押しで、もうすでに取り始めているものもある。そこで何を仕掛けるのかが、観光物産協会の仕事だ。点を線にして面に広げる企画が必要だ。テーマを「おくりびと」にして、「城輪柵跡」で何かイベントが出来ないか。花火大会に工夫は出来ないか。酒田祭りも何か出来そうである。納棺師の中心的な場所に酒田はなれないか。夢は膨らむ。総会は、年中行事の繰り返しの説明に多少うんざりした。