とうやのひとり言

佐藤とうや ブログ

山形産地パックプロジェクト

2009年05月09日 | インポート

Img_1969 山形県が農業の振興について力を入れ始めている。最盛期には3200億円あった山形県の農業出荷額が、2000億円余りに落ち込んでいる。これを1000億円復活させる目的に向けた初年度の肉付け予算が組まれようとしている。かなりハードルは高い。裾野が広い農業、ひとりで頑張っても無理がある。皆で少しづつそれぞれ3割工夫をすれば、何とか行けそうでもある。
 庄内に「山形産地パックプロジェクト」を立ち上げ、日本を代表するような多くの量販店、生協のニーズに応えた新しい花き産業へ農業を誘導しようとするグループが現れた。農業の仕組みが逆の発想なのだ。先ずは、量販店を中心とした販売先の提案に基づき、生産者への作付け提案となる。高級品は、普通通り市場で販売をする。しかし、市場価値の低い下位等級の物や、今まで捨てていた様な花き類をパックで花束加工して、付加価値を高める狙いだ。
 量販店の需要ロッドは莫大である。定量、定時に出荷体制を構築するにはまだまだ行政の後押しが必要と思われる。工業にも言えることだが、生産者と需要者のをつなぐアナリストの存在が大切である。「山形産地パックプロジェクト」はそこを担おうとしているのだ。56人の雇用を必要としており、山形県応募型雇用創出事業に手を上げている。ヒットすれば、農業の形が変わる深い企画に思える。他県でも同じ様な動きがあり、遅れると量販店はよそに移る。

コメント
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