播種してハウス育苗期間は約28日位が、田んぼに移植する適期である。この移植する事を一般的に「田植」といい、イネの一生の中で一番のストレスである。ハウス育苗期間は完全に温度管理がなされ保護観察期間にあたる。播種して一週間は、32度くらいにハウス内温度を保ち、苗姿がそろった頃から25度くらいに保ち、徐々に温度を下げて、自然温度に近づけていくのだが、強風にさらされる事は無い。いわゆる温床育ちで生育は速い。
わが家では、播種して25日目の5月11日に田植えをした。この日は風もなく、温暖な田植え日和だったのだが、13日、14日は冷たい強風が続き、手の施しようもない。イネを守るには水を深くして保護するのが一番なのだが、強風は風下に水を押しやり大きい田んぼは、風上には水がなく、風下はイネが水の下になる悲惨な状態になる。風の収まるのをイネと共にじっと待つしかない。田植え直後のイネは、地上7~8cm。100mの田んぼで、均平に水を張る難易度は半端ではない。イネの生長が頼みだ。2倍に生長してくれたらしめたものだ。
写真は、移植後7日目の田んぼのイネである。まだまだ元気がないが、確実に成長している赤ちゃんイネである。