とうやのひとり言

佐藤とうや ブログ

TPP参加阻止で抗議集会

2010年11月08日 | インポート

005  TPPへの参加を協議する閣議決定を明日に控えて、山形県の農家などが中心になってTPP参加に反対する抗議集会が開催された。
 TPPは、環太平洋パートナーシップ協定のことで、2006年にシンガポール、ニュージーランド、ブルネイ、チリが加盟して発効した。国境を越えて自由貿易圏を目指すもので、基本的に関税を撤廃することにある。アメリカの参加希望に続きオーストラリア、ペルー、ベトナムなど、環太平洋諸国が参加へ動き出した。
 そもそもは、日本で開催され、APEC議長国を務める首脳会議に合わせて、菅首相が臨時議会の所信表明で突然日本も参加を表明したことに始まる。
 何の準備もないままにTPP参加表明に驚いた農家は大騒ぎとなった。米価低落と高温障害に苦しんでいた農家に追い打ちをかける重大な政策の変更である。安い外国農産物が日本の市場を埋め尽くすとなると、農家は崩壊する。農業の多面的機能は国民が広く支持しているところである。国土の保全や集落機能の維持がどうなるのか。食糧の外国依存で独立国と言えるのか。思いめぐらすときりがない。
 農村と都市の共生は国として欠かすことは出来ない。慎重な取扱いが求められるし、戦略が必要である。集まった3千人は、山形市内をデモ行進した。そして、参加反対の署名活動も始まる。このまま進めば菅政権は崖っぷちに立たされる。

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