とうやのひとり言

佐藤とうや ブログ

雪中芝居の黒森歌舞伎

2012年02月17日 | インポート

002 雪中芝居の最終日、黒森歌舞伎に行ってみた。朝方は大粒の雪が舞っていたが、 11時過ぎの到着時には雪と風がなく、黒森日枝神社の舞台は大勢のカメラマンや見物客でごった返していた。外国人もたくさんいた。バスで来たという数人の留学生と、振る舞われていた呉汁をいっしょに食べながら、片言英語で話しかけた。オランダ人でバスに10時間以上も乗って来たと言う。江戸時代から継承されている黒森歌舞伎の重さを感じた。
 式三番叟の後に、少年歌舞伎で黒森小学校の男子児童による白浪五人男が演じられた。鳴り物にのって弁天小僧菊之助、忠信利平、赤星十三郎、南郷力丸、日本駄右衛門が登場すると拍手喝采である。桟敷席もいつの間にか満席になり、上々のムードである。
 口上が始まった。「問われて名乗るもおこがましいが、生まれは遠州浜松在、十四の歳から親にはなれ、身の生業も白浪の沖を超える夜働き、盗みはすれど非道はせず、人に情けを掛川から金谷をかけて・・・・賊徒の張本日本駄右衛門」独特の間と見栄を切り、ドスの効いた口上に満場の拍手である。名台詞が次々に飛び出して5人の口上は終わった。
 19日には、酒田こども歌舞伎が希望ホールで発表会がある。演題も同じ「白浪五人男~稲瀬川勢揃いの場~」である。歌舞伎は日本古来より大衆の娯楽文化として親しまれてきた。 

コメント (1)
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